『誰もが嘘をついている-ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』はメチャクチャ面白い本だ!

ツイッターにも書いたけど、あまりに面白かったので、この本を紹介したい。

『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』

端的に書けばいろんなサービスの検索ワードから人間はどういう行動をしているのかを赤裸々に描き出す本だ。

人間はあらゆるアンケートで見栄えを良くするために嘘をつく。
そんなことはみんなわかっていてアンケートでは様々な補正をするようにしていたのだけど、どれぐらいウソをついているのかについて、本当にはわかっていなかった。
でも、インターネットで検索するときにはどんな人もウソをつかない。
そりゃそうだ。検索ってのは知りたいことを探すんだから、そこでウソをついたら自分が知りたいことがわからない。
言い換えるなら、検索ワードを分析すれば本当は人はどんなことを考えているのかわかる、と考えて研究したのがこの本。

正直、内容はとんでもない。
「男性はナニのサイズをめちゃくちゃ検索する」とか「女性が一番気にするのは自分のアソコの臭い」とか、まあ下世話でかつ「えええ」と思うようなデータから、キツい不況時には「僕のママ(パパ)が僕を殴る」といった児童虐待に繋がっているのではないかと思われる検索が増えるといった、結構深刻な話、さらにはアメリカでは人種差別的な言葉やジョークがさんざん検索されていて、その検索ワードの数が多い州とトランプが勝った州が一致する、人種差別についてのアンケートと比較して、アメリカ人が見栄を良くするために嘘をつきまくっているのではないか…というような、まあいわゆるビッグデータの分析から得られる情報が満載されている。

あと、そもそもビッグデータとは何で、どんなふうに使うのかとか、この手の分析にまつわる因果関係が逆転する問題とか、乱用の危険や倫理的問題にも触れていて、率直に言わせてもらって、とても好感の持てる本でもある。
今のスマホのゲームで運営をしていて、データを見ていると、現実のプレイヤーとネットで声高に叫ばれる内容は全く違うことが多々あって「こんなコンテンツはクソだ!」とか言われているのに、現実の運営のデータでは、みんな大好きとか、その逆もものすごく良くあるのを、プロな人たちなら誰でも知っていると思うけれど、そういう「KPIとソトヅラの違い」を裏付ける本ともいえる(そしていうまでもなく、データの方が正直)。
ともかく、めっちゃ面白いので超オススメでした。

誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性 | セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ, 酒井 泰介 |本 | 通販 | Amazon

誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性
LinkedIn にシェア
Pocket

1件のコメント

  • AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/70.0.3538.77 Safari/537.36
    昔、パチンコ屋で運営に関わっていた頃、
    「匿名掲示板で評判の良い店ほど稼働が下がっていく、評判の悪い店ほど稼働が上がっていく」
    という逆転現象がままあって、分析していくと
    「掲示板で評判良い店=特定の客層だけ勝ちやすい店」
    要はマニアだけが得する店って結論になりましたね。
    んでそういう客層無視した方が「安心感がある店」となって
    実際に稼働が良くなっていきました。
    ただ、匿名掲示板でも唯一無視しちゃいけない
    意見があって、それは
    「店が汚い、トイレが汚い」
    これだけは皆正直w
    これは放置してると確実に稼働下がります。
    店員のモチベ・ロイヤリティを測る意味でも重要。

コメントは受け付けていません。