ハドソン伝説・ファミコン編、ようやく入稿しました
ようやく入稿して、いろいろ書きたいことがあるのですが、この本が出来た流れはアトガキの抄録っでわかるので、以下、アトガキの抄録。
なぜこんな本が出来たのか?
ゲームレジェンドでLEGENDという、あいざわひろし考案のページ数に上限があるが、印刷費が安い=赤字になりにくく、かつ再販しやすい同人誌シリーズを出していた。
で、これはマニアックな開発史などを集めたシリーズになっていた。
このシリーズ中にハドソンの様々なゲームやPCエンジンの開発史があり、これを再販するのではなく、あとで分かったことも含めて、更新してまとめようと思ったのが最初だった。
それで新刊のイメージがまとまり、自分が元ハドソンメンバーにインタビュー出来るのだから、社内で制作されたファミコンとPCエンジンのソフトを全部入れて、ついでに昔出した8ビットマシンの基本的な技術解説も入れて、ハドソンが出したゲームを通じて当時のゲームの事が立体的にわかる本にしようと思って、雑に今までのテキストをまとめてみたら、あっさり200ページ以上に。
なんてこった。
とても作っていられない本なのでファミコン編とPCエンジン編に分けて、ファミコン編は『スターソルジャー』を中心に、ファミコンに関わった人の名簿を入れて、当時のハードの説明も入れて5-60ページもあれば出来るだろうとインタビューを始めた(これでわかる通り、1/3がハード解説のつもりだった)。
ところが、そこには新エピソードの嵐が待っていた。
スプライトローテーションって単語を誰が作ったのか、『ロードランナー』は竹部さんがドット打った、『スターフォース』は目コピだった、『ハットリくん』は2つバージョンがあった、『ドラえもん』は大炎上して力任せにまとめた、『ミッキーマウス』には実はスタッフロールがあった、『新人類』は中本さんが書いていたなどなど、驚きの事実の連続。
あまりに面白いもので全部入れようとしているうちに、気がつくとハドソンが内部で作った全ソフトの簡単な歴史になっていた。
それで、どうせなら外注さんが作ったソフトもどこが作ったか調べて、ハドソンの全ファミコンソフトの本にしようと執筆方針を少し変えて出来上がったのが、この本だ。
こんな風にできた本で、前の記事で書いた通り「これで最終だ!」と思ったのですが、ヘクターこと小山さんと連絡が取れて、なんと『ヘクター87』と『高橋名人の冒険島』についての証言が!
もちろん絶対に外せないテキストなので、ギリギリでブチこみました。
ページ数を増やせない状況になっていたので、めっちゃ大変だったんですが、まあなんとか入りました。
「完成した」と最初に思ったのが12月27日で、以降約3週間の間、だいたい毎日こんな感じで新しい証言が登場しては修正を繰り返していました、正直、別物になるまで書き直してしまいましたw
それはともかく、ようやく入稿して、元ハドソンのメンバーのみなさまに「入稿しました、献本しますから住所教えてください」とメッセージやメールやDMや、いろいろなメディアで送ってたらですね…ありがとうのメッセージに…
■元ハドソンのとっても偉い某さんからの返信
おまけ。バンゲリングベイのマップの実装はオリジナルのをコンバートしてデータを使用して、スクロールルーチンは私が書いた。オリジナルも結構大胆に圧縮してた記憶があるが、内容はすっかり忘れてる。
( ゚д゚)…
おのーれおのれ、ガッチャマン!
どうして、それを、入稿前に思い出してくれない!?
あんだけ聞いたじゃん!?
と、ボヤきたくなりましたが、35年も前の話をそんとき思い出せっていうのもムチャなわけで…w
(‘A`)…
というわけで、ハドソン伝説・PCエンジン編(1)に、ファミコン編の補足が入るのは確定になりました。
元スタッフの人! 思い出したら、何でもいいから教えてね! 補足に入れるから!
ハドソン伝説既刊。BEEPさん・とらのあなさん・メロンブックスさんで委託しています。BEEPさんでは描き下ろしのイラスト+コラムの特典ペーパーがつきます。
書店委託は一応1月28日を予定しています。また、そのころにはエアコミケ2のセットも昭和コソコソ話がセットになって発送されるような気がします。
あと、もうちょっとしたらfantiaで完成立ち読み版を公開予定です→公開しました。
というわけで、それではまた。
3件のコメント
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ファミコン編、入稿お疲れ様でした!
コソコソ裏話も読みたくて、エアコミケ2で購入しました〜
早く読んでみたいですが、もう少し楽しみにしつつ待ちたいと思います。
ペーパーも欲しいのでBEEPさんでも買おうかなぁ〜なんて考えています(>ω<)
FCの迷宮組曲のタイトルで連射測定機能がありましたが、あれって自分の感覚だと最後の1秒分が2倍にカウントされていたと思うのですが、実際にそういうプログラムをしていたのでしょうか。
Wikipediaでも1割程度増やしたとしか書いておらず、具体的な方法は明確にかかれていなかったので気になりました。
ちなみに、スターソルジャーの連射測定ソフトはそんな細工はなかったですね。
大阪のイベント会場で頑張って測定した懐かしい思い出w
あーーーそれは書いてないです。
ちょっと笹川さんに聞いておきます。