妄想『ぼくのなつやすみ』 ボクくん、アメリカに行く

Twitterでフォローしている『ぼくのなつやすみ』の作者、綾部さんが
http://twitter.com/ayabekaz/status/12580968178
と書いていた。
あーこういう流れでゲームのアイディアが出る人もいるんだなと、自分には絶対にないアイディアの出方なので感心すると同時に「逃避のわりには『ぼくのなつやすみ』って、全然ノンビリしてないじゃん!」と思った。
やったことがない人のために簡単に書くと小学生の子供が理由があって夏休みの間、田舎に住んでいる親戚の家に預けられる。その夏休みの間、ガキっぽく朝から晩まで、虫取りしたり魚取りしたりキン消し集めたり、およそムダにダラダラ遊んでいいよという内容のゲームだ。
PSPかPS3で遊べるのでぜひ遊んでみて欲しいが、夏休みを題材のゲームなのに、どうしてノンビリしてないじゃん! と書いたかというと、ゲームとして本気で攻略すると、ずいぶん様相が変わるからだ。
昆虫採集をパーフェクトに、魚もすべて集め、シリーズに必ず入っているXXを集め…と、あらゆることを1プレイでやり遂げようとすると「朝起きたら、即あっちいって、虫取りして、魚とって、秘密基地移動して、相撲して、あれやってこれやったら夕方だろうから、多分このあたりでオジサンが迎えにくるだろうけれど、そこまでには●●に移動して、夕方にいるあの虫を取ることが出来るだろう」なんて、一瞬たりとも時間を無駄にすることが許されないVIPのような分刻みのスケジュールでプレイするゲームに変身する。
(しかもアイテムには時間制限が設定されていることが多いので、一瞬のミスで二度と取れなくなりロードするしかない、という状況に簡単になる)
そういうパズル的な攻略の面白さでも、初期からある箱庭要素が多いゲームとしても、もうちょっと評価されてもいいと思うのだが、それはともかく、上記ツイートを読んだとき、ふと頭の中で「海外展開するために、ボクくんがアメリカに行くってのはどうだ」と下らないことを思いつき、出来上がったのが以下のシナリオ。
ぼくのなつやすみ、アメリカで受けるぞバージョン。


“Boku-kun and Space Horror”
198X年、ボク君は妹が生まれるまでの間、アメリカのおじさんの所に預けられることになる。親戚のおじさんがアメリカで牧場をやっている。最初の30分はぼくなつ。アメリカのガキとショッピングモールで喧嘩したり、おじさんのコンバインに乗せてもらったり。
ここでキャラクタ紹介とパズルのパターンの学習。
ある日、町の近くにいるボク君の目の前にUFOが墜落してくる。乗っているのはいい宇宙人(仮称W)。ボクくん、Wを助ける。Wはすごくいいやつ。英語がしゃべれないボク君の大事な友達に。
UFOを調査しにアメリカ軍がやってくる。ボクくん、Wに頼まれ知らないフリ。そのとき、Wを追ってきた悪の宇宙人(仮称K)がくる。調査しているアメリカ軍は降りてきたUFOに問答無用の攻撃を受け、全滅。ボクくんとWはかろうじて逃げて隠れる。町の周囲にバリアが張られ、外に脱出できない。
Kは町の人を捕らえると脳から知識を吸い出し、たちまち言葉を覚え、町の人を生けるロボットにしてWを探させる。ついに見つかり大ピンチのボクくん。ショッピングモールで喧嘩したガキが助けてくれる。
「喧嘩相手がいないとつまんないからな」
脱出しようと仲間と探索していると、死んだ軍人(兼科学者)を見つけたボクくん。なんとWが生き返らせる。実はWは途方もない様々な超能力を持っている生物で便利なために特殊な装置で奴隷扱いされていて、Wはそれから逃げ出したと判明。
Wが教えてくれる。Kは全人類を奴隷化するだろうが、まだ母艦に連絡は出来ていない。今、この瞬間にKのUFOを破壊し、Kを倒せといわれる。
W、ボクくん、喧嘩友達、傷ついて動けないながらも作戦を立てられる軍人。このチームが人類の命運をかけ、Kとの最終決戦に挑む!
プレイヤーはボクくんなので、普通の意味のドンパチは出来ないがWの助けで超能力で戦う。戦い方は指鉄砲から念を撃ちだす。ただ指鉄砲だとアメリカ人は喜ばないので、コブラのサイコガンみたいな感じで構えると右手が銃に変わる。指鉄砲は△ボタンでチャージ・スナイプ・連射・ホーミングショットが切り替わる。撃つと一発ごとに一定の精神エネルギーを消耗し、0になると撃てなくなる。一定時間休むと回復。カバーアクション時はホーミングショットで隠れたまま倒すことが出来る。あとは「気」な雰囲気の格闘アクション、アドベンチャーのパズルを解くためのテレキネシス。
格闘アクション以外は精神エネルギーを消耗する。
1980年代の設定なので、ボクくんはスケボーに乗れる(最初のパートで手に入れる)。で、超能力とスケボーの組み合わせで空飛んだり、手すりを滑ったり出来る。またスケボーとボタンでトリックを決めながらカバーアクションで敵の攻撃を避けたり、ステルスアクションしたりできる。
敵は脳ミソを吸われ改造された市民が基本。あとKの戦闘用のロボット。
Kの残虐さを演出するため、ボクくんにジュースをくれたドラッグストアのおじさんとか、ハンバーガーショップのねーちゃんとか、みんな血まみれになって、頭の上半分がなくなって登場。上半分には怪しいメカが入っている。ゴア表現バリバリ
頭の上に出ているメカをヘッドショットで吹っ飛ばすと、死体になって転がる。一定時間以内はWのパワーで生き返らせることが出来、生き返らせると実績もしくはトロフィーに有利。
またメカの入り方(改造のされかた)によっては、もう助けられないという設定で、脳みそはそのままなのに改造されちゃって「助けてくれ!」とか言われて殺すなんてエピソードを作り、Kの残虐さと自分の正義を演出。
この構造だと、アメリカ人は最初の「ぼくなつ」パートで投げるので、そうならないようにイントロ部分にインパクトのあるチュートリアルもかねたシーンを入れる。
燃えるショッピングモール。いきなりQTEスタートで、殺されそうになるボクくんと仲間たち。切り抜けたら銃の撃ち方とか説明しながらアクション。血まみれの店員とか襲い掛かってくる中、脱出したところにやばいボスがいる。ボスは基本人間とメカが合体し、戦闘用になったもの。殺すしかない。倒したら、その先に見えるKのUFO。ショッピングモール大爆発して画面真っ白に。ここでカットバックして、アメリカにつこうとしているボクくん…みたいな感じでどうでしょ。
ジャンル:TPS。要素としてアクションアドベンチャ/ステルスアクション。
うーむ…普段のぼくなつとはチョット雰囲気が違う気もしますが、綾部さん、権利は主張しませんのでアメリカ展開するときはお使いください(爆笑)
以下、本物のぼくなつのシリーズ。2のポータブルがもうすぐ発売です。
本物は妄想のようなアホなドンパチゲームではありません
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