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ゲームレビューについて(5)
5回で終わらせるつもりだったのだけど、終わりそうにないうえに、クソ忙しくて少しずつしか書き進められないので、まとめも兼ねて、ここまでの議論をもう一度まとめながら、先に話を進めて行きたい。
ゲームレビューについて(1)
ゲームレビューについて(2)
ゲームレビューについて(3)
ゲームレビューについて(4)

と、まず、今までの議論をリンクとして並べたところで、以下、それを簡単に煮詰めた内容。

今のゲームレビューの世界は短文レビュー+点数形式(日本によくあるスタイル)要素点+レビュー+総得点方式(海外によくある形式)も機能不全だ。だけど…
どちらの方式も、昔(1994-5年あたり以前)は機能した。
なぜなら、ゲームが単純だったから。グラフィックも音も操作も内容も、なにもかもが単純だったので、書くことも少なくてすんだ(だから)短文でも。しかも絵も音も原始的で似たレベルだったので、同じ点数でもそう不都合はなかった。

そして、これが現在機能しなくなった理由は以下の通り。



まず短文レビューが機能しなくなったのは「ゲームが複雑化した(かつ幅が広くなった)」に尽きる。だから短文ではゲームの内容の説明すら出来ない。ムリに説明すれば曖昧。
要素型レビューが機能しなくなったのも同じ理由。当たり前だが複雑化し複合化したゲームを4つだの5つだの程度の少ない要素に無理やり押し込めること自体に無理がある。

ただし要素レビューでは、要素の点数は実質機能していないが、一緒についているレビューの文章が長ければ、レビューには意味はある。
なぜなら要素の点数それぞれについて、どうしてレビュワーがそう思ったのかを説明することが出来る。言い換えるなら点数の裏づけをユーザーが理解できるからだ。
海外のレビューは基本長文であり、何人かのレビュワーのレビューを続けて読んでいく(見ていく)ことで、レビュワーの好みや傾向がはっきり分かるので「総合的な点数」の意味はまるでねえよなあ、って話はともかくとして、文章/ビデオとしてのレビューは機能している。だからIGNのビデオレビューなどを見ると点数には全く意味は感じないが、レビューとしての意味はあると思う。
そして、その意味では、日本でも長文のレビューはたいてい意味がある。
言い換えるなら、今の複雑なゲーム内容を説明し評価を読者に伝えるためには一定以上の長さの文が必要で、一定以下の長さの文ではレビューとしての機能を果たさない、ということだ。
ちなみに文字量的には、自分的な感覚からすると写真ナシで雑誌半~1ページぐらいは必要。


■点数について
ゲームに点数がつけられるのか? また、満点で上限があるなんてことがあるのか? という根本な問いについては置いておくとして、以下の問題がある。

1)ゲームに画一的な点数がつけられるか極めて疑問。
ゲーム自体の差別化が進んでいてジャンルが違えばるので、テレビ番組でバラエティが好きな人に音楽番組を勧める無理さがある。

2)基準のはっきりしない点数にはなんの意味も無い。
採点基準がはっきりしてないということだ。だいたい点数が何を表しているのかすらわからないものに意味があるわけない。現在のレビューの点数は「過去、たまたま貧弱かつ単純だったゲームのおかげで、うまく動いてきた」ことの惰性でしかない。

3)要素分割もうまくいかない。
水と油ほども違うゲームがあるのが当たり前のゲームなのに、要素の点数が同じなんてありえない。英語学部に入るのに数学と英語の点数配分が同じ世界など馬鹿げている。

(2)と(3)はどこの誰でもテクニカルな解決策は思いつけるけれど、やっぱり(1)は大問題で、これじゃとても点数はつけられない…と言いたくなるが、それでもレビューには点数は必要だと思う。
理由は簡単で、そのソフトを買っていいのかどうかを簡単な基準で知りたいとき、確かに点数は単純でわかりやすいから。
そしてそれは雑誌やあらゆるところで必要なのも間違いないだろう。ではそれに必要な条件とはなにで、実現可能なのだろうか?
いかに必要と思われる条件を並べていく。

1)様々なジャンルのものをまとめて評価可能な基準であること。
当たり前だが評価基準は出来るだけ一つがいいだろう。また要素システムは機能しないのは明らか(ゲームごとに要素が違いすぎる)なので、意味がない。あえて書くとしたらせいぜいがアクセスタイムなどのプレイ快適度ぐらいのものだろう。

2)ある程度の客観的(標準化された)基準が成り立つこと。
当たり前だがレビュワーごとに点数の基準が全く違っては成り立たない。言い換えるならレビュワーごとに「一定のばらつき」はあっても、それなりに採点が成り立つシステムでなければならない。

3)満点評価でないこと。
これは理由については、今まで何度も書いてきたから端折るが、満点評価であることすなわち「上限」があることを意味するので、問題が多すぎる。

この3条件を満たす方法はあるか?
僕は「一応ある」と思っている。
なぜなら、実はゲームと似たようなもので、それなりに機能するシステムが存在するからだ。

その答えは「フィギュアスケート」だのといった、いわゆる「芸術系競技」の採点方式。
雑に説明すると技術の点数と芸術の点数を足し算する方法だ。

というところで、続く。
|| 17:45 | comments (0) | trackback (0) | ||

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