驚愕のスーパーイース

1989年の4-5月頃にZが僕に「例えば、スーパーイースとかさあと」タイトルを提案して、僕が蹴っ飛ばしたという話は、以下の記事で書いた。

この記事でわかる通り、1989年の当時から自分的には『イースⅠ・Ⅱ』という作品のタイトルは『イースⅠ・Ⅱ』および『Ys Book Ⅰ&Ⅱ』以外は、仮題として『イース』があったぐらいだと、かれこれ32年信じていたのだけど、これがなんと今年、ひっくり返ったという衝撃的なお話。

それは『ハドソン伝説』をようやく出した後、ある日、ツイッターで感想を読んで、どうということなく返信したときに返ってきた返信がコレだった。

え?…ちょっと待って『スーパーイース(仮称)』って書いてあるぞ、オイ!!!!!
と、ビックリして聞いたところ、89年夏ごろにNECで手に入れたカタログとのこと。

本当に存在を全く知らなかったので「マジか! マジなのか!?」と驚いていたところに、とても物持ちのいいセガの奥成さんからキレイな画像と共に情報が。

一緒にこまごまとしたデータがそこでわかった。

  • 1989年6月のチラシでおもちゃショーでは配られていたのは確かだということ
    (6月発売のソフトが発売予定になっていて『天外1』が桝田バージョンになっているので、時期的にはそのあたりなのは確か)
  • そのあとNECのいろいろなブースなどで夏ぐらいまでは配布されていたらしいこと
  • CSG(89年5月ごろ)に配られていたかは不明(ただし配られていても不思議はない)

ところで、この頃のカラーの印刷や校正はともかく時間がかかったので、最低でも1か月、出来れば2カ月は余裕が欲しいところだ。
そして1989年6月にこれが配布されているということは、多分カタログの締め切りはゴールデンウィーク前だっただろうと想像がつく。
つまり、営業のZの行動は以下のような流れだったとわかる。

  1. Zはゴールデンウイーク前に、カタログに載せる『イース』のタイトルを『スーパーイース』と書いて入稿した
  2. 次にハドソン札幌にやってきて、僕にタイトルを決めなければいけないと言った
  3. そして僕に「例えば、スーパーイースとかさあ」って言った。

これは状況証拠でしかないが、Zは『イースⅠ・Ⅱ』を『スーパーイース』という名前で売ろうとしていたのは間違いないと思う。

なお、理論的には僕と『イースⅠ・Ⅱ』のタイトルに合意してからあと『スーパーイース』と書いてそれにしようとしていた可能性はあるが、自分として一緒に仕事をした人間がそこまで邪悪だったとは思いたくないし、可能性としても実際にとても低いと思う。

なんてこったい。

いや、マジであの時スーパーだのなんだのは全部却下してよかったと思ったのだった。

そんな話はなーんも書いてないけれど、PC-88の『イース』からPCエンジンのⅣまでの開発の歴史を出来るだけ正確に残そうとしている『イース通史』は以下。
Ⅳは来年の夏コミよりは前に出したい、と思っています。ハイ。


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10件のコメント

  • 「スーパー○○」という命名規則は、後の「バーチャル○○」だの「○○2.0」に通じる雰囲気ですね。
    イメージ的には一般受けしそうですし、営業的にはこちらの方がヨロシイのでしょうか。
    記憶にあるスーパー系は、

    ・スーパーダライアス
    ・スーパーハイドライド
    ・スーパーファンタジーゾーン
    ・スーパーファミコン
    ・スーパーCD-ROM2
    ・スーパー32X

    きっとスクウェアやエニックス内部でも「スーパーファイナルファンタジー」「スーパードラゴンクエスト」の命名が出て来て潰された流れがあるでしょうね。
    いや、そこまでアレじゃ無いかな・・・

    • 書いた通り1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が大ヒットして以降、やたらスーパーって名前のついたゲームは多かったので、その感覚だったのでしょうが。
      自分的には「ないわ!」ってタイトルで、絶対に付けない100%蹴っ飛ばしだったので、それが仮題として存在していたというのは衝撃的でした。

  • 半年ぶりのイース記事、しかもPCエンジン版Ⅰ・Ⅱ絡みだったのでずっとお伺いしそびれた質問を投稿させていただきます

    イース通史に載っていた「ノルティア北壁の滑り台でリターンの魔法を使うとフリーズ?する」バグ
    マスターアップ後の発見で修正出来なかったとのことですが
    再販盤(型番変更がされた’94の名作限定盤含む)や海外版、PCエンジンmini版でもそのままなのでしょうか

    PCエンジンminiで試す度胸がなかった(笑)のでご存知でしたら教えて下さい

    • 日本版については取っていないと思います。
      つまりハングアップすると思います。
      ただエミュレータとしてどういうふうにハングアップするかは不明です。なおハングしてもエミュレータの中なので基本的には、そこでステート保存しない限り何の問題もないです。
      海外版は確か取った記憶が…ただ、これは自信ありません。、

      • ご回答ありがとうございます

        バグそのまんまですかー(^^ゞ
        普通にプレイしてれば発生しないバグだったからかもしれませんが(でなきゃ当時交換対応とかしたはず)

        あと今更ながらminiにはイースⅢも入れて欲しかったな・・・

        • 僕が知る限りで、発見した杉本以外の普通のプレイヤーは誰一人発見しませんでした。
          なので約30年の間、このバグは全く知られていませんでした。
          つまりそれぐらいやる人がいない行動だということですw

  • 初めてコメントさせて頂きます。
    正直カッコ悪いので、単なる仮称で良かったです。(汗)

    • 32年も昔の話ですが(信じられない!)、正直、聞いた瞬間の僕の印象は「ないわ!」でした。
      まあ、その時、僕が1秒で返した「イース」で終わりも、今のプロフェッショナルな目から見れば教条主義的すぎてアカンですけどw
      揉めた挙句にまとまった『イースⅠ・Ⅱ』は結果的にはいいタイトルだったと思います。
      海外版の”Ys Book 1&2″はもうちょっとイロイロカッコイイと思うんですが、このタイトルって日本語にはうまく落ちないんですよね…w

  • 私は「イース 完全版」を推したいです。
    なんなら「イース・コンプリート」でも。
    「スーパーイース」や「パーフェクトイース」は、どこかイヤですねー。
    「Ys Book 1&2」と言う表記は、ネイティブさんがどういう風に感じるんでしょう?
    普通にイースの本って感じなのでしょうか?

    • Ys Book 1&2 はUSA側からの提案です。
      Johnに聞いたとき「ちょっと古めかしい感じがするいい表現になっている」と言ったので採用になりました。

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