『CONTINUE SPECIAL PCエンジン』のインタビューを受けました
太田出版さんから、PCエンジンミニ合わせで『CONTINUE SPECIAL PCエンジン』ってムックがでます。
んで、これのインタビューを受けて、わりとベラベラと喋ったんですが、そのインタビューのチェックをして、中身を読んだので記事など。
大枠は、今まで何度かあちこちで喋ったことなので、そう変わらないですが、僕がコンピュータの仕事につける道筋を引いて下さった阪大の助教授先生(恩師の1人と言っていいとは思うのだけど、名前を出していいかちょっとわからないので、こう書いておきます)の話とか、天外Ⅱの後半の話は、今まではしゃべったことない話だから、結構面白いと思います。
と、丁寧文はここまで。
インタビューでしゃべったんだけど、まあここでも書いておくと『天外Ⅱ』を作る動機になった理由の一つは、実は辻野さんのコンテだったりする。
1988年にハドソンで仕事始めたとき、進藤とかと仲良くなって、開発途中の普通の人は絶対に遊んでない、バトルがアクション形式の『天外1』を遊んだりしてるんだけど、そんときに、辻野さんのコンテを見る機会があった。
これがもうメッチャクチャにうまい。
ところが、ハドソンの作ったイベントでは、辻野さんのコンテの指示通りに全然動いてないものだから、確かに絵は辻野さんかもしんないけど「こんなの辻野さんのアニメじゃないやい!」って内容になってしまっていた。
だから『天外Ⅱ』は桝田さんと仕事がしてみたかったのと、辻野さんのコンテ通りにアニメを動かしたかった、というこの二つが僕の大きなモチベーションになっていたりしたのだった。
なお『天外Ⅱ』での辻野さんのコンテの最高傑作は、オープニングの球のコンテと、絹の爆発シーンだと思ってます。
PCエンジンミニでは絹の爆発が無修正版らしいのはマジ嬉しい。
あと、インタビューに絡むことで、もうちょっと書くと『天外Ⅱ』を作った後、桝田さんとなんとなくリンダのアイディアを詰めつつ、もう1本角川メディアオフィスで作ろうとしていたゲームがあったんだけど、企画の初期段階で角川のお家騒動が起こって、もちろん企画丸ごとぶっ飛んでしまう。
なんとも残念。
それから、僕のインタビューはともかくとして、個人的には永山君ことASUTY.Sのインタビュー(再録らしいのですが)が掲載されるのはとても嬉しい。
彼は『ときめきメモリアル』が世に出るうえでの、僕が言うシネ・クワ・ノンな1人なのは間違いないので、ぜひ読んでみて欲しいと思ってしまう。
んなわけで、宣伝も兼ねて記事など書いてみました、の巻でした。
2件のコメント
コメントは現在停止中です。
辻野さんの絵コンテ、是非一度拝見したいものですが、もう現存していないのでしょうか。
辻野さんの画集『天外画廊』や天外III豪華版付属の画集でも、設定資料はあれども絵コンテや原画の類は掲載された前例がないような。
(カブキ伝のものは、秋葉原のラオックスで広井さんや声優さんたちがいらっしゃった発売イベントの時に展示されてたのを見た記憶があるのですが。)
個人所有のコピーもの(開発者のコメントが書きまくられているもの)を見たことはあるのですが、辻野さんが描いたオリジナルが現存しているかは辻野さん自身もわからないと言っていました。