天外Ⅱのボスキャラ人気調査してます

PCエンジンミニが発売される前、僕は『天外Ⅱ』はフラグシップとしての宣伝塔にはなるけれど、実際にはあまりプレイされないと思っていた。

なぜなら『天外Ⅱ』はゲームは長く遊べることがいいとされた時代に他より圧倒的に大きいを目標としたゲームだ。
普通にプレイすると数十時間かかるし、当時は豪華な演出ではあっても、今の目で見たら「いやあ、まあ当時は豪華だったんでしょうね」だし、いくら当時としてはプレイが高速でも、2DRPGの今では見ない古色蒼然たる対面型バトルのゲームなので、もっとお手軽なゲームが遊ばれると思っていた。

だから『天外Ⅱ』はもちろん話題になるけれど、現実に遊ぶのはお手軽に遊べて完成度が高いシューティングゲームの『ギャラガ88』というのが、僕が思っていたコトだった。

ところが。全く驚くことに購入してくださったみなさん、ものすごく『天外Ⅱ』を遊ばれていて、あまつさえ普通にクリアしている人がいる状態に!

なんてこったい、これは想像していなかったぞ思いながら、自分で遊んでみると…今の目で見ても歩く速度が結構速い・戦闘が速い・『FFⅣ』の操作系を入れられたので、1ボタンで話す・調べるが出来るようになっている、さらにアクセスがもちろんオリジナルより圧倒的に速いあたりに加えて、オリジナルのPCエンジンよりADPCMの音が明らかに良くて(ありがとうM2!)、今から見ればレジェンドというしかない豪華声優のみなさまの演技が文句なく楽しめる

つまり結構速くて思ったより快適で、声優さんのの演技は今聞いたって文句ないレベルで、そして最後にステートセーブがあるもので、どこでも止められるのが大きくて、結構楽しく遊べてしまうということがわかった。

操作系の歴史的な話になるがPCエンジンミニに収録されている『ネクロマンサー』はNPCと話をするとき、メニューを出す→はなすの2アクションでかなりかったるく感じるのだけど、1986年にコマンド型RPGが『ドラゴンクエストⅠ』でファミコンに紹介された時はメニューに「はなす」があり、メニューを出して選択してNPCと話すものだった。
それを1ボタンで「話す/調べる」にした決定的な作品が『FFⅣ』だ(FFシリーズはずっと近い操作にトライしているが、操作系としてキレイにまとまったのはⅣだった)。
そして『ネクロマンサー』は1988年発売なので『FFⅣ』以前のドラクエ型の操作系を踏襲しているから2アクションになり、『天外Ⅱ』は最初は2アクションだったのだけど『FFⅣ』の大ヒットから、過去の操作を残しつつ1ボタンで操作出来るのもあるって形式になった。
なお、SFCの『ドラクエV』は『FFⅣ』の影響を受けて便利ボタンという名前で、話す/調べるを実装するのである。

それで遊んでくれた人が自分が思ったより多くて、なんだか嬉しいなあと思ったとき、30年前にやりたくてもできなかったアンケートが取れるぞ…と、ふっと気が付いた。
当時はインターネットもなく、もちろんパソコン通信で人気投票などをとっても、あくまでそれはそこにいるかなりマニアックな人たちが相手のモノになってしまい、やはりとても幅広くアンケートを取ることが出来なかった。
だから雑誌のイラストやいろいろなことから、なんとなくこのあたりのキャラ(ボスとか)人気あるんだろうなあということしか想像がつかなかった。

だけど今はインターネットがあり、SNSがあり、google formなどで比較的簡単にアンケートを取ることができる!これならずっと知りたかった中ボスやボス、みんな誰を好きなのかわかる!

というわけで、5/4朝までということで「天外Ⅱの印象に残った中ボス/ボスを3つ選んでください」というアンケートをgoogle formで開催中。

天外Ⅱのボスって誰が印象に残っている?30年も経って知りたくなったので、突如作ってみました。 なお、三博士・ヨミ様は意図的に外してあります。 全く、僕の個人的な興味ですが、結果はブログで紹介+まあ桝田さんとか吉室さんとか、辻野さんとか、松下君には伝えるようにします。
 forms.gle
天外Ⅱのボスって誰が印象に残っている?

ただし三博士とヨミは外してあるので、ご了承ください。
答えてみてもいいという酔狂な方が答えて下さるととても嬉しいのである。

集計結果はブログ記事にするのに加え、これといった何かがあるわけでもないけれど、コナミのPCエンジンミニのプロデューサーの吉室さん・PCエンジンミニのディレクターの松下君・桝田さん・辻野さんあたりには渡そうと思っている。

というわけで、例によって宣伝。そんな『天外Ⅱ』がほぼ昔のまま遊べるPCエンジンミニはアマゾン専売で発売中である。

Amazon | PCエンジン mini | ゲーム
PCエンジン mini


LinkedIn にシェア
Pocket

5件のコメント

  • 天外IIのボス戦と言えば、こちらが勝利した時のボスのやられ台詞は(一部を除いて)テキストだけなのに、こちらが負けた時のボスの挑発台詞はしっかり音声つきで、たしか当時のPCE雑誌のインタビューで「ボスのやられ台詞や、ウインドウで顔グラ表示されるキャラの台詞はすべてアフレコしてあったけど、CDの容量が足りずカットした」という話を読んで、「勝利と敗北どちらの音声をカットするかの二者択一の際に、負けたユーザーが より 悔しがるようにしたいという作り手側の心理が働いたのかな」などと勝手に邪推してましたw

    ただ、敗北台詞に音声があるのは「こんなトコにまで音声があって豪華だろう」感もありますが、必ずしも全プレイヤーが聞くわけではないので、個人的には勝利時の音声があった方がユーザー体験としてはより良かったのになぁ…などと、カット事情の本当のところなど知りもしないくせに勝手なことを考えていた当時の私でした^^;

    • 実はカットした理由がもう一つありました。
      それはボスに勝った場合には、そのままイベントに繋がる場合が多々あるけれど、負けたときには必ず敗走で宿屋につながるということです。
      んで、イベントに繋がる場合は音声なくてもいいよねと。
      つまり体験として負けた方を残した場合が「いいことが多い」というので勝った側を削除しています。
      今風に言えば、継続の方を重視した感じですかね。

  • なるほど!両方の体験をその後のシーンまで含めて比較考慮 + 敗北のアフターケアなんですね。
    たしかにボス勝利後は聖剣の語りとかもありますし、ものすごく納得できました^^
    もうひとつ当時想像していたのが、ADPCMの再生おわりに「ブツッ」という小さなノイズがあって、これ『SCD体験ソフト集』の体験版の時には感じなかったので、「もしかして全ての音声ファイルの終わりをコンマ何秒削ることで容量を稼いだのかな」と、勝手に地道な苦労へ思いを馳せてましたw(実際、体験版ではタイクーンのところにいる三博士の台詞に音声がなかったりもしたので。)
    ちなみにカットされた音声のデータはもう現存しないのでしょうか。(PS2・GCリメイクの時に復活収録されるのを期待していたのですが、叶いませんでした。)
    顔グラ表示で音声カットされたキャラは、どの声優さんがキャスティングされていたのか当時からとても気になってます^^

    • 残っているか? についてですが、理論的にはマスターの音声データとしては持っていたはずなので、角川に残っているはずのソースを掘り返すと出てくる可能性*が*あります、ぐらいですね。

  • ご回答頂きありがとうございます。
    もし残っていたら、PCエンジンmini2 に『天外魔境II True appearance』として収録して欲しいです…w
    あと暗黒ラン切断の時は毎回「我が道に敵なーし!」のビジュアルシーンもw

コメントは現在停止中です。