『ウィザードリィの深淵Ⅱ』に協力させていただきました

11/3のゲームレジェンドで出る『ウィザードリィの深淵Ⅱ』で、ロー・アダムズへのメールインタビューと、あと自分のローの思い出のテキストを書いたことでちょっと協力させていただいたので、人様の本なんですが、宣伝。

ローへのインタビューの方が大きな協力だったと思うので流れを説明すると、ある日、Pinさんに「Wiz4のことが入った本を作りたい。ついてはロー・アダムズにインタビューしたいのだけど連絡取れないか?」と質問されました。
んで、Animeigoにいるのだろうと、ロバート・ウッドヘッドに連絡を取ったところ--

Iwasaki-san,
The last time I talked to Roe was over 15 years ago. I think he is living in New England somewhere.
The most recent email address I have for him is XXXX but I don’t know if it still works.
訳:
「最後にローと話したのは15年以上前だね。今は彼はニューイングランドじゃないかな。知ってるメールアドレスはコレ。でも生きてるかは知らないよ」

んで、メアドに連絡したんだけど、なかなか返事が来なかったんだけど…

Greetings old friend!
Delightful to hear from you after all these days. Sorry to be a bit late responding.

正直、このメールを見たとき、あまりに嬉しくて涙が出てしまいましたよ。
で、まあ間にいろいろとあったんだけど、インタビューも終わり、あとpinさんにローの事を書いてくれないという話になって、ちょっとローにいろいろ聞いたら、まあ正直、面白い話をいろいろと聞くことになったので『ローアダムズがウルティマ4で残した爪痕』を短縮して、ウィザードリィ4に集中した内容に、いろいろろー付け加えた話を寄稿させてもらいました。

あとそれからちょっとした余談を付け加えると、ローは「いわゆるアタリショック」をリアルタイムで見た人間なわけです。そして彼から来たメール、アドベンチャーゲーム”Time Zone”について書かれた一節。

Time Zone also had the misfortune to be realized just before the horrible industry implosion of 1983 when 80+% of the companies in the software industry collapsed and went out of business.
訳:
タイムゾーンは、1983年にソフトウェア業界の企業の80%以上が倒産する恐ろしい業界崩壊の直前に発売される不幸がありました。

ここで重要なのは、これはもちろんPC業界まで含めた話をローがしていること。アメリカではアタリショックという認識はないことがわかる一例と言えるでしょう。

そしてこのあと荒れ地になったゲーム業界に、任天堂が登場し、日本がゲームの都となって、世界に君臨する10年がやってくるのです。

LinkedIn にシェア
Pocket