冬コミの新刊

今回は、今までで一番自分の仕事に近いトコロの本を出す予定。
タイトルは「F2Pの最初の3分間」。
ブログで書いていたシリーズにいろいろ付け加えて本にするのだけど、一歩間違えると、イロイロとNDAとかひっかかりそうな本なので、ものすげー神経使うw
ページ数は30ページ以上40ページ以下だろう…ぐらいのことしかわからない。まだ書いている途中なのだ。
正直、こんな本を作って面白がる人間がどんだけいんのか、全く不明なところが多いのだけど、書くと決めたので最後まで書ききる所存である。
以下、最初の部分のテキスト。ほぼ新規書きおろし…てっか、この本90%が新規書きおろしできついw

まず「ソーシャルゲーム」について。
ソーシャルゲームって言葉は、もともとは「SNSの上でプレイ可能なゲーム」の意味だった。
ソーシャルネットワークの上でプレイ可能なゲームだから、ソーシャルゲームという極めて簡単な話だったのだけど、ここで重要なポイントが一つある。
今までのゲームと違う変わったユーザーの増やし方がソーシャルゲームには組み込まれていたことだ。
それがソーシャルグラフを利用したフレンド関係とバイラル。
まるで日本語じゃなくて、なんじゃこりゃだけどSNSには知っての通り「友達」という概念がある。
ここでA・B・C・Dと4人の人間がSNSにいるとして、AさんはBさんと友達、BさんはA・Cさんと友達、DさんはABCさんと友達だとすると、それをグラフで下のように表すことが出来る。
こういう友達関係(もっといろいろな要素を入れたものになるのだけど)のことをソーシャルグラフと呼ぶ。
そしてこのソーシャルグラフを使って、ゲームの輪を広げていくのが、ソーシャルゲームの革命的なところだった。
具体的にはどうするのか?
例えばDさんが”ZyngaVille”ってゲームをFacebookで遊んでいたとする。
Dさんがプレイしていると

納屋を立ててください。
納屋を建てるには
Facebookの友達に手伝ってもらわないといけません
友達を招待しましょう!

と、こんなことを言われ、もちろんDさんは小屋が欲しいので友達Aさんを誘う。するとAさんのタイムラインには、こんなメッセージが現れる。

Zynga Ville
Dさんが困っています。
Dさんを助けるために
ゲームにログインしてもらえませんか?

これを見たAさんもプレイを始め、しばらくすると、またDさんと同じ納屋を建てるところに来る。そして、また友達を誘う…
と、このようにしてSNSのソーシャルグラフを利用して、友達にゲームが広まっていくさまを、まるで病気が広がっていくようなのでウイルスに例えてバイラルと呼ぶようになったわけだ。

ま、こんな感じである。

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2件のコメント

  • AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.10; rv:32.0) Gecko/20100101 Firefox/32.0
    僕の分は取っておいてください。

  • AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/39.0.2171.95 Safari/537.36 Sleipnir/4.3.12
    天外Ⅱ本はまだですか?
    もう20年前のゲームですが思い出深いので
    裏話や苦労話が知りたいです。

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