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アドルの綴りのこと PCエンジン

アドルの綴りのこと

イース通史ⅡでイースⅠの音楽モードに書かれていた(そして"MUSIC FROM YS"でも継承された)"ADORU"の綴りはひどいから、PCエンジン版では"ADOL"に直したという話を書いた(ついでに書くと、今までに何回か書いてる)けれど、なんとパソコン版でも1989年7月に"ADOL"に直していた…
イース通史(22):PCエンジン版イースⅢ開発開始 ゲーム史

イース通史(22):PCエンジン版イースⅢ開発開始

さて、僕が海外版を作り始めていた90年の初頭、ハドソンでは『イースⅢ』の移植が決まっていた。 当初の発売予定は1990年末。 開発は熊本のアルファシステムで始まり、並行して札幌ハドソンでグラフィックの開発が行われることになる。 開発メンバーは以下の通り。 役割 主要メンバー ゲーム 佐々木社長 高嶺…
イース通史(番外):ビジュアルという単語 ゲーム史

イース通史(番外):ビジュアルという単語

もともとは『イース通史Ⅲ』を書くために資料を見ていてフッと気になったことだった。 それは「オープニングビジュアル」。 当時のゲームマシンのデモは今でいうムービーではなく、リアルタイムレンダリングの方に近かったのだけど、まあもちろんそんな呼び方はされておらず、『イースⅠ・Ⅱ』を作っていたときは「ビジュ…
某プログラマが某有名ファミコンゲームのソースをgitに公開したの巻 HUDSONのコト

某プログラマが某有名ファミコンゲームのソースをgitに公開したの巻

ツイッターでポロっとつぶやいたのだけど、ここでも記事をば。某プログラマが34年前に発売された某有名ファミコンゲームのソースをgitに公開したので、以下にリンクを置いておく。 https://github.com/omuanko/nnjhtrkn 某プログラマからの箴言は以下。 ■某プログラマちなみに…
イースⅠ・Ⅱ通史(18):イースⅠ・Ⅱ始まる ゲーム史

イースⅠ・Ⅱ通史(18):イースⅠ・Ⅱ始まる

イースの移植の話が始まったのは、僕がハドソンでPC-8801(MkⅡ SR)版『イースⅡ』にハマっていたから。 1989年1月、デビュー作の『凄ノ王伝説』がデバッグに入っていてヒマになっていたのもあり、北海道ハドソン技術本部4Fの開発の隅にあった企画のエリアに入り浸って『イースⅡ』(88年発売)で遊…
イースⅠ・Ⅱ通史(17):イースⅢの開発と終了、そして一つの推測 ゲーム史

イースⅠ・Ⅱ通史(17):イースⅢの開発と終了、そして一つの推測

橋本さんはPC88でのスクロールに拘っていたのは、今まででわかるけれど、一つの到達点が『イースⅢ』の多重スクロールだ。 でも、どうしてそんなに多重スクロールにあこがれたのか? 80年代はアーケードがゲームの王様で、家庭用より遥かにパワフルだったけれど、大きな違いの一つが多重スクロールだった。82年ぐ…
イースⅠ・Ⅱ通史(16):移植、イースⅢの準備 ゲーム史

イースⅠ・Ⅱ通史(16):移植、イースⅢの準備

先に書いておくけれど、しばらくダイジェスト気味に進行していく。というのもPCエンジンの話まで書いていると、冬コミまで時間がないのもあって、急いで書いていかないと間に合わないのだ。 あと、ここはもう『通史Ⅰ』で書いたところで、通史から文持ってきて直すにしても、同じことを2回書くのって結構ツライのですよ…
イースⅠ・Ⅱ通史(15):そしてイースⅡは完成した ゲーム史

イースⅠ・Ⅱ通史(15):そしてイースⅡは完成した

これはPCエンジン版イースⅠ・Ⅱの30周年を記念して、PC88版からイースⅣまでの自分が調べた限りの出来るだけ正しい通史を書こうとする試みだ。シリーズ全体については、カテゴリで見て欲しい。 というわけで本文。 サルモン神殿の開発に入ったのが1987年の11月頃だったと思われるのだけど、例によって… …
イースⅠ・Ⅱ通史(14):サルモン神殿に向かう ゲーム史

イースⅠ・Ⅱ通史(14):サルモン神殿に向かう

今回の話は87年の9月~11月初頭の話になるのだけど、開発のクライマックスに向かう小休止の落ち穂拾いの話でもあったりする。 まず前回の記事で、ノルティア氷壁を「北壁」と書き間違えていたのだけど、そしたら関係者からメッセージが。 ■ファルコム関係者の証言ノルティアは、ノルウェーから来ているので、北のイ…