近況 @ 2026.06.26

●コミケの新刊の進行状況。

■ハドソン伝説9
前回同様、調査中…というか、取材中なのだけど『カブキ伝』絡みで、元ハドソンの荒井君から、声優さんの録音関係で広井さんが今まで何回か言っていた話が「ここだったんだ」とわかる話が出てきて、大変面白くなっている。
なので、少なくとも『イースⅣ』と『カブキ伝』に関してはとっても楽しい読み物になるんじゃないかなと思う。
いやまあ、他がわからなすぎるのもあるのだけど。困ったものだ。
ああ、あとPC原人も阿部さんがいるからきっとわかる!

■ハドソン伝説特別編:スターソルジャー40周年記念本。
こちらは順調に書いてます。一応順調。
高橋名人がブレイクするまで+ファミコン版開発の経緯+技術関係の話+MSX版の話+シューティングコレクションの話。
今のところは50ページぐらいの本になりそうデス。

●X(twitter)に書いた話の大規模補足版。

Xに「バグが仕様になった例で驚いたのが半キャラずらしだ」と書いたら驚かれたのだけど、これ、ブログ版の『イース通史』にも書いているし、もちろん本にも載っているんだけどなあ、などと思っていた。

ところでXにも書いたけれど『イース』の様々なアイディア、半キャラずらし・イースⅡのオープニング、さらにタイトルそのものについて、後の公式本では加藤社長が指示したり、それとも発見したりと言うことになっている。
本当のところは『イース通史』でも読んでいただければいいのだけど、当時のスタッフたちが、いろいろな理由で作り上げたもので、社長の指示は全くなかった。
つまり、はっきり書いてしまえば、社長の指示は全て創作だ。
どうしてそんなことをしたのか?
まず第一に、公式本が出来た当時、オリジナルメンバーと言える人間で残っていたのは石川さんしかいない。そして石川さんは音楽で間違ってもゲームに深くかかわった人間ではないのは一般に知られていた。
でも、そこらへんにストーリーは必要だということで、社長が指示したという話を創作したというあたりだろう。

正直、この手の話はよくあり、僕はこれを「ゲームの公式の説明」というような書き方をすることが多い。
自分が一番よく調べている会社の1つである、ハドソンを例にとると「『バンゲリングベイ』がラジコン操作なのは、当時、ハドソン社内でラジコンが流行していたから」というストーリーがあるのだけど、これ、まるで創作。
当時ハドソン社内で当時ラジコンが流行していたのは事実だけど、もともとのコモドール64版がラジコン操作で、菊田さんがそれを踏襲しただけだ。
ちなみにアーケード版では、これがアーケードではまずいと判断されたのか、修正されている。
また『ドラえもん』は「当時万全を期して、スタープログラマの中本・菊田・野沢の3人がが受け持つことになった」というのが公式の説明だけど、現実は『スターソルジャー』のあとで、野沢さんが燃え尽き症候群で進捗が悪くて、86年9月まで全然進捗しておらず、中本さんがブチ切れて、3人で作る! ということになっただけだ。
だから2か月ほどしかない突貫工事による製作だ。

でも、広報では真実はイロイロ書きにくい。
結果として、会社に都合がよい創作ストーリーが流布されることになり、後のゲーム史を研究する人間が困ったことになるわけだ。

ちなみに現在でもこういう創作されたストーリーは多々あり、youtubeでPが語っているスマホゲームの話なんざあ、たいてい創作だと思っておくことをお勧めしておきたい。

ところで、fanbox / fantia ではちょっとブログでは書きにくいようなネタをオマケで追加している。
興味ががある人はどんぞ。

いわさき
  • いわさき

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です