イースⅠ・Ⅱのエンディングの開発版

手持ちで残っている開発過程のイースⅠ・Ⅱは以下のディスクが残っている。

  • 89年6月半ばのバージョン
  • 89年7月半ば~末ごろのバージョン
  • 89年9月末~10月初頭(じゃないかと思う)バージョン
  • 89年10月半ば~末バージョン
  • 89年11月マスター版(中身はもちろんマスターだけどスタンパとして残っている)

この中でエンディングがまともに入っているバージョンは2つ、10月末と11月マスター版だけだ。
9月末バージョンではフィーナとしゃべるところまでは入っているけれど、プレイを終了するとハングアップ。
なんかちょっとぐらい入れておけよ俺! と突っ込みたくなるのだけど、まあ開発版なんてそんなもんだw

で、エンディングが入っている10月半ば~末バージョンは、カットはほぼ全部入っているのだけど、大きく違うところが一つある。
それは踊りがないことと、スタッフロールの表記が違うことだ。

というわけで以下がその動画。
例によってリンクを知っている人だけの限定公開にしている。
どんだけの意味があるかという気もするけれど、まあ公開にはしたくないのだ。

途中版には踊りがない

なお、みなさんには「ダンスがない」ことが驚きだろうけれど、自分的にはこのエンディングで一番面白いのはゴーバンとか名前がゴーバン・トバみたいに神官のファミリーネームがついてないところ
最終のスタッフロールでは「ゴーバン・トバ」とか「ルタ・ジェンマ」と表記しているわけで、最後に調整したところの一つだ。

ところでまるでどうでもいい話なのだけど、このスタッフロールって言葉、実は海外ではほぼ使われない言葉で、たいていはstaff creditsもしくはend credits, closing credits(この2つは最後にあるとき)がフツーなのだけど、どうしてこの言葉が普及したのだろう…?マアイイヤ。

ファミリーネームを表示したのは、せっかく神官の子孫なんだから対応させて表示しようぜってことだ。

これを最初にやったのがイースⅠ・Ⅱなのは間違いないんだけど、どうやら以降、これが正式設定になったらしい。なんてこったい

なんてこったい、というのには理由がある。この対応は僕が適当に決めたものだからだ。

というのも決めようと思ったのは良かったがゴーバン・トバ(ジェバの血縁)、ルタ・ジェンマはジェンマなんで、ここまでは簡単に確定するんだけど、Ⅱの子孫のみなさん、どういう対応をさせればいいのかさっぱりわからない。
山根に聞いたら「俺もなんでこいつら神官の子孫なのかさっぱりわからないんですよ」
しょうがないから「じゃあここで対応させておけばいいんじゃね? 別に誰も困らないだろ」ということで、僕が勝手に決めたのだ。

今では通史で調査したことでわかっているわけだけど、イース中枢を作るまではⅡの神官の子孫のみなさんは子孫でも何でもないただの登場人物だった。
多分、桶谷さんの提案ではないかと思うのだけど「最後に全員集合するとカッコイイから子孫ってことにしようぜ」って理由で子孫になったみなさんだ(クライマックスの提案が桶谷さんなんだから、そう考えるのが素直だと思う)。
だからⅠで名前が決まっていたゴーバンとルタ・ジェンマ以外は対応が決まっていないのなんて全く当たり前なんだけど、当時はそんな事実は知らなかったわけで、なーんでファミリーネームがないんだろうナアと不思議に思っていた。

ついでに書くとこれは山根に確認しなければわからないが、ルタ・ジェンマはダームの塔にいるキャラなので、ダームの塔に人がいなくて困った宮崎さんが苦し紛れに作り出した登場人物で、もともとのストーリーラインにはいなかった可能性が非常に高い。
そう考えると、最初から神官の子孫なのが間違いなかったのはゴーバンとジェバだけだったと思われる。

だから通史でも書いたが「どうしてジェバは現れないんだ?(女神の声を誰が聞いたのか問題)」とか「神官の子孫って何?」とか「どうして子孫でもないのにリリアはちゃっかりいるんだよ」といった設定的にみるとどうにもハテナなことが大量に起こっていて、当時から僕は大いに疑問だったわけである。

それはともかく、ファミリーネーム不明のみなさんはタルフ、マリア、キース、ゴート

スッカラカンと忘れていたのでオモクソ間違いを書いていたので訂正。タルフとマリアはファミリネームがはっきりしていたので、わからなかったのはゴートとキースだった。シナリオ、あんだけ手直ししてても30年経ったら忘れちゃうもんだ…

残る神官ファミリーは以下の2人。

  • 《光》を司るダビー
  • 《心》を司るファクト

それでサルモン神殿ではライトの魔法を使うこともありゴートをダビーにすっか、マリア・ハダルとマリア・メサなら、語感的にマリア・メサだろってことで、消去法でタルフがタルフ・ハダルになったわけだ。(これぞ偽記憶ってやつだ)

んで、キースがファクトなのはダルク・ファクトが家系にいたら、そりゃあ呪いもかかるだろって理由で決めたので、自動的にゴートがダビーになったわけだ。

ところで、これを決めたとき、誰にも言わなかったけど、キースの呪いが仮にファクトが理由での呪いなら、この呪いは先祖の神官か、それとも女神からやってきたことになり、どうよソレと思っていたけれど、言ってもしょうがないので黙ってた。

と、まあこんな風にしてファミリーネームが決まり、アドルの振り向きも入って完成したマスターのエンディングが以下。
これも比較できるように置いておきたい。

マスター版は踊るのである

あとインターミッションとオープニングにもバージョンがあるのだけど、音源にちょいと問題があるのでそこら辺の処理をしてからブログに書きたいと思う。

ところでちょっと面白い話を書くとootakeは起動時にディスクの中身をスキャンして「これは何のゲームですよ」ってタイトルをBIOSの起動画面で出してくる。で、上記の5つのバージョンのうち、最初の2つは”unknown”で「なんのゲームかわかんねえよ」と言うが、後ろの3枚はイースだと言ってくれるwどこチェックしてるんだろうとちょっと気になっていたりする。


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7件のコメント

  • イースの神官の子孫の割当を岩崎さんが勝手に割り当てたというのは実に興味深いです。
    その後イース・オリジンが作られるに当たり、どうやって神官の血筋が地上と天空に分かれたのかが(ざっくりと)描かれました。
    派生メディアからの逆輸入を結構こまめにやる(ファンとしてはちょっと嬉しい)ファルコムがオリジンの際に「くそー!どうやってこのこのキャラ地上に残すかなー…」とシナリオを必死にこねくり回したであろう様子が目に浮かびましたw

    • 勝手にというか4人(なんてこったい忘れてたよ…)はちゃんと設定どおりなわけですがw
      あと、当時の人間なら、誰でもキースはファクトに割り当てたと思うんですよね、しんけくさいヤツでしたしw

  • こうした開発途中バージョンの動画を観させていただけることに感謝です
    普通は当時のPCエンジン誌に画面写真が出てる位ですから
    あと昭和世代としては便利な時代になったのうと(^0^)

    前回公開の動画でもレアがハーモニカを吹くシーンがバージョン毎に良くなっていくとか或いはイース通史でモノクロ写真+文章で説明されてた「鉄格子の中に入るフィーナ」とか動画を観ることでよく判ります

    ちなみに自分は未だにDuoとスパグラ実機を使っている古代人です(2回レトロゲーム機の修理業者に出した)
    ひょっとして今やエミュレーターで遊ぶ方が多数派なのー?!

    • エミュレータで遊ぶ方がスクショなどの効率がいいんですよ。圧倒的に。あと僕はパソコンだらけの世界で暮らしているので…w

  • イースとは無関係は話なのですが、
    スタッフロールに出るビジュアルサブの武田真理さんって、
    みつばち学園の歌にも出てくる人でしょうか。

    あれもこれもなにもかにも だれもかれも、たけだまりも~、でしたかね。

    なんかすごく未だに頭に残っているんです。

    ただただ気になっただけですw

    • それはわからないですね…ミツバチ学園はやったのは長山君なので、歌詞に入れた可能性があるので気い見てますw
      ただ何も関係ない気が…w

  • それはわからないですね…長山君に聞いてみますw

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