PCエンジンミニのこと
コナミさんからなんとPCエンジンミニが出るってことになった。
で、なんかいろんな人がPCエンジンミニについて書け、書けというので、なーんも考えずに書いちゃう。
テーマは今でも遊べるレトロゲーム。
まず、ともかく長いのはヤダってことになる。
当時のゲームはリソースは今よりずっと薄いのにプレイタイムを稼ぐために経験値稼ぎが全体にきつい。要はかったるいのだ。天外2だろうとそれは変わらない。
当時の他のRPGの2倍の速度で歩けて、2倍の速度でレベルアップする、プレイタイムが4倍のゲームという設計だから、当時の他のゲームに比べればイベント密度はすごいけど、今のAAAゲームと比較されたら「いやーははは」と笑ってしまう。
だからRPGは選ばない。
逆説的にリンダキューブなんかは今でもちゃんと遊べると思うけれど、僕と桝田さんのゲームなので選ばない。
あと、現時点で入ると決まっているものは除外。天外2とかエメドラとか、自分が関わったのもはずす。
というわけで、以下に自分が思うに今でも遊べると思うよってゲームを並べてみた。
『KLAX』
尊敬するATARIのゲームを、尊敬する人がやった仕事。マニュアルも電子化して入れておいて欲しい。ただし脳みそが爆発する。うまい人はプレイが超人。
『ネクタリス』
和泉さんの作ったSLG。コンパクトな古典的なパズル型のSLGになっている。今でも面白いと思う。
『ぎゅわんぶらあ自己中心派 激闘36雀士』
当時、メガドラの星だったゲームアーツが自分で移植してるけど、名前は出てない。今遊んでもすげー楽しいソフトだと思うので、ぜひ。麻雀は古くならないでしょう。でも(c)とか複雑だし難しそうだなあ。
『ガンヘッド』
自分がバランスにつきあったソフトなんで入れるか迷ったけど、やっぱ入れて欲しい。なおたぶんタイトルに問題があるので、海外版のBlazing Lazers でよろしくですw
『エルディス』
コミカルに見えて、地獄難易度の横シュー。最終面近くはもうめちゃくちゃ面白いので、ぜひ…と言いたいが、コンプラ的に危なすぎるキャラだらけなので、ムリだろうなあ…w
『ゲートオブサンダー』
ウィンズを押す人が多いけど、僕が好きなのはこっち。このころにはシューティングは完成の領域に入っているゲームなので、今遊んでも普通に遊べる。
『マジカルチェイス』
あまりにメジャーなので外そうかと思ったけど、やっぱりこれないのはないでしょ。もうプレイしたとき、あまりにスゴい出来で目玉が飛び出した。マジカルチェイスのいわゆる0番カラーの使い方がスゴくて「こんな手があったか!」と、速攻パクッて天外2のバトルの背景に使った。
『スプリガン mark2』
一般にあまり知られてないっぽいけど、ストーリーつきシューティングの最高峰に近い一本だと思ってる。途中でロボット乗り換えするんですぜ! 乗り換え!w
まあ喋ってる時とか画面が止まっちゃうんだけど、そこはご愛敬ってことで…
『魔境伝説』
超ウルトラ好きなアクションで、最終面の迷路仕立てがきっついのを除けばサイコーだと思う。
ハドソンでデバッグでさんざん遊んだソフト。開発初期はクモを50発ぐらい叩かないと死なないメチャクチャなゲームだった。
今見ると溜めの操作がおかしいんだけど、プラットフォームアクションで溜めつきの攻撃が入ったほぼ最初の作品なので、そこまで含めていいゲームってことで。
めちゃくちゃ好きなので個人的には「魔境伝説がPCエンジンSGだったら?」というifで、多重スクロールする魔境伝説作りたいぐらい(特に3面)。あと3面の音楽サイコー。
『レッドアラート』
神谷明大先生のゲキアツのセリフが聞けるこのゲームを外すわけにはいかない(ただしゲームはちょっとナニだけど…)。
当時は遅かったCDのアクセスなんかゼロになるのだから、テレネットのゲームは結構それで遊べるようになると思う。再評価できるんじゃなかろうか。
『激写ボーイ』
完全覚えゲーなんだけど、楽しいゲームなので入れておきたい。ちなみに2よりこっちのが全然面白いと思う。
『パラソルスター』
タイトーがだしたPCエンジンのゲームでは最高傑作だと思っている。パズボブシリーズのオリジナルで、しかもゲームデザインもバランスも見事なゲームだった。
『サイレントデバッガーズ』
PCエンジンで出たDECOゲーの最高傑作。音で敵を見つける緊張感のスゴさったらない。
仲が良かった編集の安藤誠がゲロはまりして、僕に「岩崎さん! これめちゃくちゃ面白いっすよ!」と押し付けてきた。僕もゲロはまりした。
やはり当時のゲームなのでゲームデザインに問題はあるけど、まあ今でも楽しめると思う。
『ときめきメモリアル』
これは実機と同じ速度だとかったるいと思うけど、SSDな世界では1プレイが3時間ぐらいになるので密度の薄さはカバーできるし、お気軽に遊べる範囲。
そしてなにより「本物の藤崎詩織の恐ろしさ」をみなさんにぜひ楽しんでいただきたい。
Forever with youなんて子供の遊びですよ!w
ビーンボールとして『ディープブルー』、『パワーゲイト』、『ホークF123』なんてパックインビデオ三部作とかむちゃなのとかも考えられるけど、こんなのはよほど趣味が歪んでないとムリだろってことでw
その他にも『ならずもの戦闘部隊ブラッディウルフ』、『BE BALL』、『ギャラガ88』、『プロテニスワールドコート』、『あっぱれゲートボール』、『魔界八犬伝SHADA』、『サイドアームスペシャル』、『うる星やつら』、『モンスターレア』、『迷宮のエルフィーネ』、『F1サーカス』、『スーパーシヴァルツシルト』、『宇宙戦艦ヤマト』、『ドラゴンボール偉大なる悟空伝説』、『超兄貴』、『ゼロヨンチャンプ』、『CD電人』などなど、まあいくらでも個人的に出てくるけれど、こんなところで。
他の人のヘンテコなタイトルリストも見ていたいところ。
ちっと追記。
どーして『グラディウスⅡ』が入っていないんですか? という質問があったので。
もう大好きなのはともかくとして、あれは良くも悪くも完全移植風を目標として作られている大メジャーゲームだからです。
当時はマシンパワーの差からアーケードの移植がクリソツであることが尊ばれ、キャラクタ書き換えを駆使した多重スクロールなど見事な移植だった『グラディウスⅡ』はそれだけでスバラシイものだったわけですが、今は見かけは完全移植なんて全く当たり前です。
まあ、ホントはHDTVとダブルバッファと通信が複雑なコントローラのせいで遅延があるから、ある意味80-90年代のそういう遅延がないことが前提になっているゲームは完全移植はものすごく難易度が高いのだけど、ともかく見かけはソックリになるのが当たり前です。そりゃそーだ。
で、そういう価値観の変化を鑑みて、このラインアップは今でも遊べると思うけど遊ぶのが難しい『KLAX』とパワーアップ移植の『ぎゃん自己』(パソコンからの移植なんです)以外は、意図的にラインアップから移植を外したのです。
だから大好きな『ブラッディウルフ』もアーケードからの、いわば完全移植なので外してあるわけでした。あと、コナミさんのアーケードの移植がPCエンジンミニに入っててもなあ…という、価値観の変化もありますw
12件のコメント
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流石のラインナップですね。「今でも遊べる」は大事な観点だと思います。
意外とレトロゲームっていざやってみるとすぐ飽きてしまう事がありますからね…。
『サイレントデバッガーズ』『激写ボーイ』『パラソルスター』PCエンジン発の名作として完全に同意です。
あとは『マジカルチェイス』でも入っていればHuカードは文句なしです。
CDについては、SLGはRPGと違い、古いものでも楽しく遊べる部分があると思うので
『横山光輝 真・三国志』と『1552天下大乱』の二作を激しく推します。
特に後者はセミリアルタイムSLGの傑作であり、コ○エ○のゲームにも見られない様な陪臣制度
個人武将視点でのプレーを取り入れた意欲作です。新武将にはウルティマ式のキャラメイクもありますw
あと是非とも欲しいのが『マッドストーカー』ですね。
アーケードカード専用として末期に登場しただけあってキャラもモーションも豊富で
効果音や操作性も良く爽快、PCエンジン最高のアクションゲームであると確信します。
また、裏ワザでステージ中の敵を2Pから4Pで人間が操作できますが、これが実に白熱します。
開発者はあらゆるゲームをしばしば対戦プレー可能にして仲間内で楽しむことがありますが(笑)
ベルトアクションは全てこの裏技を用意しておくべきではないかと思えるほどです。
『ときめきメモリアル』ぜひやりたいですね!
PCE版の横スクロールSTGが最高だったので後発のものが寂しく思えてなりませんでしたw
『ゼロヨンチャンプ2』は岩崎さんのレビューを見て購入しました。
面白かったし是非欲しいんですが…H要素あるんですよねアレ…w
RPGですけど「天使の詩」を今のテレビモニターでひっそり遊びたいですね。
記事、ありがとうございました!
はじめて聞くソフトもあり、どんなラインナップになるか楽しみです。
ドラゴンボールはゲーム誌に掲載された時に、とてもワクワクしたのですが買えず、
リンダキューブも数年前にアキバで見かけたのですがスルーしてしまい、どちらも未プレイです。
本体毎にタイトル違うとの事で、購入迷いますね〜。
少し待ったら、全ソフト収録の完全版出ないかしら、、。
PCエンジンミニ発売公式発表された6月12日はなんと
NECホームエレクトロニクス20メガHuカード『ストリートファイターⅡダッシュ』の発売日でした
これは偶然ではなく
メガドラミニの残りの10タイトルが公表される6月4日というタイミングまでPCエンジンミニの公表を戦略的に隠し
6月4日以降PCエンジンの記念的な日で且つ一番近い日を調べてストⅡダッシュ発売日を選んでくれた
私はそう思っているのですが如何でしょうか?
期待したい!^^
この想像が当たっていれば
追加タイトルの発表は天外魔境ZIRIAの発売日だった6月30日が濃厚です
熱血レジェンドベースボーラーはどうでしょう。
当時、斬新さに惹かれ目を付けててほぼ発売日に新品で購入したのですが戦闘システムが全く理解出来ず、買った日に売ったのですが、もっとちゃんとプレイしてみれば良かったと今でも悔いの残るタイトルなんです。
オーバーライドやデッドムーン、ダブルリングも入れてほしいな。
PCエンジンでしか遊べない地味な良作だと思う。
オーバーライドは一応X68K版があるんですが、まあPCエンジン版よりプレイは難しいですね(;´∀`)
SG版カトケンがやりたい
オルディネスはSGのくせに従来のPCエンジンの多重スクロールみたいのばかりで失望でした
1941の雲海のような2重スクロールをこそ待望してたんですよオルディネススタッフさん
これはライバル機との差別化の意味で
収録から外れるHuカードも直接挿して遊べるようにしてほしい
スーファミミニやメガドラミニでは実現に難色を示すような所ではこちらは意欲的に検討してほしい
あとこちら名前やメールアドレスの記入欄がとても見つけにくくありませんか…?
なんでこんなに白いのでしょうか
HuCardさすは難しいでしょうねえ…むしろCDROMドライブをUSBで繋げますよの方が、多分遥かに簡単ですね(;´∀`)
メール欄と名前欄はちょっとCSS見ておきますw
>だから大好きな『ブラッディウルフ』もアーケードからの、いわば完全移植なので外してあるわけでした。あと、コナミさんのアーケードの移植がPCエンジンミニに入っててもなあ…という、価値観の変化もありますw
グラディウスⅡに関してはともかく、ブラッディウルフに関しては岩崎さんほどの方の言だとはちょっと思えないです…
ブラッディウルフは業務用を超えたアッパーバージョンだと記憶しています。
https://www.youtube.com/watch?v=mBjwtfiE3ns
こちらの動画は業務用ですが、その冒頭でもPCE版との違いをテキストで数秒ですが簡潔に説明してくれています
PCE版はサウンドやグラフィック、演出などは色々改善されストーリーも追加増量されています
私は特に裏技の「3」モードが大好きでした、これはアーケードを大幅に超えた良作です(2P同時削除を除けば)