イースⅠ・Ⅱ製作メモ第二版の補足コマゴマ

ちょっと編集させてもらっているけれど、以下、現在(再度)頒布中のイースⅠ・Ⅱ製作メモについての覚書的修正ポイント。
memostaffcreditさんのツイートより。

『イースI・II製作メモ』に取り上げられている『魔境伝説』ですが、スタッフクレジットを見る限り、エイコムの当時の開発者の名前がずらずら出ています。
竹森得泰さん(のちにCPブレイン社長)、橋本茂徳さん(CPブレイン部長を経てデザイン会社の社長)、白谷守さん(サンリツ出身、のちにアトラスを経てアンブル社長)、阿部慶助(のちにレッドカンパニー)さんなど。
竹森さんはこの前に『ボンバーキング』を作り、白谷さん、阿部さんはこの後所属を変えて『PC原人』を作り出しています。『PC原人』はアトラス開発だったそうですから、「『魔境伝説』はアトラスだったと思う」云々の記憶は、もしかしてそちらと混同されたとか?
少なくとも『魔境伝説』のスタッフクレジットの中には、アトラス開発と思われるような記載はなかったです。

ということらしい(;´ω`)
マジメな話として、魔境伝説をやってたときって、ワタルとか、エイリアンクラッシュとか、ダンジョンエクスプローラーの初期バージョンのチェックとか、パワーリーグの最後のほうとか、ものすごい本数を遊んでいたときなので、多分、どっかでアトラスと混ざってしまったのだと思う。
また、直す機会があったら修正する…ということで魔境伝説はアトラスではなかったのだろうと訂正しておきたい。
ありがとうですmemostaffcreditさん。


それから、ツイッターで、ちょっと聞かれた「自己中心派」についてだけど、僕がやったことはプレイ&デバッグに尽きる。理由の一つが「自己中心派」を知っていたことと、ちょうどヒマになっていたことで、死ぬほどデバッグしたのだ。
そして、デバッグは悪夢を極めた。
なんせバグが特殊処理のところで起こるんだから、まず特殊処理でバグる状態に持っていかないといけない。次に「バグったのを直した」といわれても直っているかどうかわからないから、丸一日同じ相手と延々打ち続ける、みたいな騒ぎになる。
もうね、泣けましたよ、ええ。
あとドリミンさんから聞かれた、イースのエンディングについてだけど、山根がフィーナの「お別れです」を削ったのは、他意はなかったと思う。
だいたい僕も「私のような女の子がいたってことを」といっておいて、絵で「お別れです」はクドいと思ってた。特にPCエンジン版は声と顔が手前にあるので、別にいらないと思うのだ。
あえていうなら、今の自分なら、ラストはメモリに余力があったんだから、最後のところで、表情変化入れて、微妙な表情させろよとか、もっと声優さんの演技指導やれよ…とは思ってるけど。
それと誰から聞かれたのか覚えてないのだけどスタッフロールをイース2でまとめずに、イース1のSEE YOU AGAINにした理由なんだけど、僕が決めてたから。これはもういつからは忘れたけどホントに最初から決めてた。
SEE YOU AGAINが大好きな曲なので、これを鳴らさずに何を鳴らすと思ってから。
ゲームを作るってのは、大なり小なり、こういう小さな判断の積み重ねなんですよ、エエ。
そんなわけで再頒布中のイース1・2製作メモについてのちょっとした補足でした。
興味のある人は左サイドバーのお知らせからどんぞ。

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2件のコメント

  • AGENT: Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.5.24 Version/10.53
    おお、そんな事情があったのですな。
    自分もSEE YOU AGAIN大好きなので、当時感激したのを覚えてます。
    ただTHE MORNING GROWは割愛されてましたが…。

  • AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.0) AppleWebKit/536.5 (KHTML, like Gecko) Chrome/19.0.1084.56 Safari/536.5
    あのツイートのあと、@gdriさんから「白谷守さん(サンリツ出身、のちにアトラスを経て」の部分が間違っているとの指摘を受けました。
    岩崎さんの『魔境伝説』の記述には関係ないですが、ここでも訂正させていただきたいです。失礼しました。

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