ゲームを作る動機

Twitterでちょっと昨日ツイートしてたことなのだけど、僕は自分の内なるナニかだのとか、創造するだのとか、そんな高尚な動機があった試しは一度もない
ゲームを作り始めた理由は「小松左京がやっていたスタートレックというゲームが途方もなく面白そうに見えた」からでしかない。
そしたら、ゲームを作るためには、たまたまコンピュータを組み立てなければならず、そしてゲームも売っていなかったので、自分で作る以外に方法がなかったので、仕方なくプログラムを覚えただけだ。
そしたらプログラムはとんでもなく面白くて、スタートレック以外に自分でゲームを作ってみたくなったのだし、作るときにはインベーダみたいなゲームだったり、ギャラクシアンみたいなゲームを作ってた。
だから、アマチュア時代は、自分がゲーセンでハマったゲームやボードゲーム、言い換えるなら、自分が面白いと思ったゲームをお手本にゲームを作っていたわけだ。
プロになってからも、ずっと「自分が面白いと思うゲーム」を作ろうとしているし、これが変わったことはない。
僕にとっての動機なんてそんなもんだ。
だから、みんながゲームを作りたいと思ったとき、自分が子供の頃に見て感動した…例えばスーパーマリオブラザースでいいや、その面白さを今のユーザーのみんなに再度味わってもらいたい、と思って作り手になれば、それで十分だ。
別に内なるナニかとか、そんなカッコイイモノ全然いらないし、そんなものが必要だと思うこと自体が、僕に言わせれば有害だ。
ただの頭でっかちの教条主義者になって「アレはゲームじゃない」だの「コレはゲームじゃない」だの下らないことを言い出すことになるだけだ。そんな下らないことをやるのは、25年前にクソ偉そうなことを言ってた僕だけで十分だ。
そんなことより面白いと思うモノを作ろう、と考えるだけの方がよほどいい。
そして、面白いと思うモノに迷ったり、悩んだりしたとき…いやまあ普通は天才じゃないので、悩むんだけど、そんときに自分を助けてくれるように理論を学んでおけばいい。
作るってのはそういうものだよ。

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