もうかれこれ3か月以上前の話になるが、こんなニュースがあった。
『桃鉄』を生んだ偉大なゲームメーカー!「ハドソン」のファミコン“一番好きだった”ソフトランキング | ふたまん+ある世代よりも上の人であれば、「買わなきゃハドソン」というキャッチフレーズに聞き覚えがあるだろう。かつて、ハドソンというゲームメーカーが存在した。『桃太郎伝説』『チャレンジャー』『高橋名人の冒険島』『サラダの国のトマト姫』『迷宮組曲』など…
futaman.futabanet.jp
別に内容に文句があるニュースではないのだけど、引っかかったのがランキングの内容だった。
そこで今回は、「ハドソンのファミコンソフトで一番好きだったのは?」というアンケートを実施。対象は30代から40代の男性300名。すなわち「買わなきゃハドソン」のCMをリアルタイムで見ていた世代だ。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
というわけで、出てきていたランキングが下。
捏造とかそういうことはもちろんないと思うのだけど、ちょっと驚いてしまう並びで、さすがに「えっ?」と言いたくなってしまった。
1986年のハドソン全盛時代&高橋名人全盛時代のキャラバンソフト『スターソルジャー』がベスト10の中に入ってないというのはさすがに信じられないし、『サラダの国のトマト姫』が『スターフォース』や『迷宮組曲』より上ってのもちょっと「???」と思ってしまう(いや作った川口さんは嬉しいかもしれないが…w)。
このアンケートに答えた人は30-40台の男性と言うことだけど、正直な話として「???」だらけで「え? 持っていたソフトとか? なんか条件ついてたの?」となってしまった。
で、モヤモヤしたので、自分の周りなのでデータは偏るだろうけれど、ツイッターでアンケートを取ってみようと思って「好きなハドソンのソフトを5本選んでくれ」とアンケートを取ってみたところ、なんと驚きの952人の方から回答をもらうことができた。
そのベスト10がカバー画像にも使ったけど以下。
いかにもハドソンのファミコンソフトを代表すると言っていい、そうそうたるタイトルが並んでいて、これなら納得できるというものだ。
またexcelの得票率なども示すデータを15位まで公開するとこんな感じ。
上位の10タイトルで得票の71.3%を集めていて、15位のチャンピオンシップロードランナーまでで、実に85%の得票を集めているので、この15本がハドソンの代表作と言っていいのではないかと思う。
(なお16位は『ヘクター87』)
というわけで、自分的にはイロイロ納得できたのだった。
んで、下のリンクはこのアンケートの結果をまとめたonedriveのリンク。
編集はさすがに出来ないけれど、コピーはできるのでお好きに使ってくださいませ。
ところで、このアンケートを取った時、ふっと「一言コメント」を書いてもらえるようにしたら、もうちょっと驚くほど集まって、もう当時のハドソンのソフトに対する思い入れがガッツリ伝わるような内容だったので、元ハドソンの方々に楽しく読んでもらいました。
みんな、自分の作ったソフトを今でもこうして覚えていてくれることをとても喜んでいました。
アンケートに答えてくれた方、ありがとうございました。
ハドソン伝説既刊。BEEPさんととらのあなさんで委託しています。BEEPさんでは描き下ろしのイラスト+コラムの特典ペーパーがつきます。
ハドソン伝説3 / 岩崎啓眞|BEEP ゲームグッズ通販※BEEP特典:B5サイズおまけペーパー付PCエンジンの初期の開発史について深掘りした本です。PCエンジンを作る上でNECとハドソンはどのように出会ったのか、ハドソンはどのようにチップを開発したのか、どんな風に開発環境を作ったのかについて、当時の関係者に直接インタビューして、出来るだけ事実に近い歴史をまとめました。またローンチソフトの『上海』と『ビックリマンワールド』から88年6月末の『パワーリーグ』までの10本のソフトのスタッフと開発史に加えてプロトタイプのPCエンジン用に作られた『ダーウィン4078』についても収録。その他、エトセトラとして、PCエンジンのチップのコードネームの逸話やキャノンボールの話なども収録しました。
www.beep-shop.com
ハドソン伝説2 / 岩崎啓眞|BEEP ゲームグッズ通販★BEEPオリジナル特典おまけペーパー付『バンゲリングベイ』のオリジナルはどんなゲームだったのか、MSX版『スターソルジャー』は誰が作ったのか、『迷宮組曲』の連射測定は水増しが行われていたが、それはどういう理由で誰がやったのか、高橋名人はゲームがうまかったのか、1984年の任天堂のファミコンのバージョン管理の話など、ハドソン伝説・ファミコン編を書いたところ、さらに思い出したスタッフから教えられた様々な話を深掘りしたエピソード集。そして多分世界で一番『バンゲリングベイ』について詳しく書かれた本です(笑)
www.beep-shop.com
ハドソン伝説 / 岩崎啓眞|BEEP ゲームグッズ通販ファミコン史上初のサードパーティになったハドソンが制作した全ファミコンソフト27本+外注が制作しハドソンから販売された13本の計40本について、ハドソン内部で作ったソフトは、当時の作者達にインタビューし、誰が作り、作っているとき、どんなエピソードがあったのかを出来るだけ集め、外注されたソフトについても出来るだけエピソードを集め、どこが作ったのかをまとめた本です。収録されているゲームは以下(*がついているものはハドソン名義では発売されていません。また外注と書かれているのはハドソンから発売された他の会社が作ったソフトです)。1984ファミリーベーシック(*), ロードランナー, ナッツ&ミルク, 四人打ち麻雀(*)1985ファミリーベーシックV3(*), バンゲリングベイ, チャンピオンシップロードランナースターフォース, プーヤン, チャレンジャー, バイナリィランド, ボンバーマン1986忍者ハットリくん, スターソルジャー, 高橋名人の冒険島, 迷宮組曲, ドラえもん1987新人類(*), ミッキーマウス 不思議の国の大冒険, 高橋名人のBUGってハニー,ヘクター
www.beep-shop.com
ハドソン伝説3 PCエンジン誕生編PCエンジンの開発にあたってNECとハドソンはどのように出会い、ハードを作ったかについて、事実に近い歴史をまとめました。またローンチソフトの『上海』と『ビックリマンワールド』から88年6月の『パワーリ
ecs.toranoana.jp
ハドソン伝説2 ファミコン編追加エピソード『バンゲリングベイ』はどんなゲームだったのか、MSX版『スターソルジャー』は誰が作ったか、『迷宮組曲』の連射測定は水増しが行われていたなどなど、ファミコン編を書いたところ、さらに思い出したスタッフから
ecs.toranoana.jp
ハドソン伝説ファミコン史上初のサードパーティになったハドソンが制作した全ファミコンソフト40本(『スターソルジャ―』や『高橋名人の冒険島』など)について、当時の作者達にインタビューし、誰が作り、作っているとき、ど
ecs.toranoana.jp
プーヤンの順位が元ニュースの10位から24位まで下がるのは、
僕含めて岩崎さんをフォローしているようなユーザーから見たら
プーヤンはコナミのゲームであってハドソンのじゃないって感覚になるからでしょうか。
非常に良くできた移植であるのは間違いないんですが。
あるいはコナミというメーカーとのその後の色々を知ってるだけになんかもにょるというかw
個人的に
スターソルジャーはファミコンで一番面白いソフトだと思っているので納得です!
僕がこのアンケートを取ったのも「えっ? スタソルが入らないってのはちょっとありえないだろう??」ってビックリしたからでした。
ボンバーマン・ハットリくん・ドラえもんあたりと競うだろうと想像したのですが、予想はある程度当たったようですw
コナミについてのアンケートも不思議な結果↓
https://futaman.futabanet.jp/articles/-/120327
になっているので(グラディウスより上にイー・アル・カンフー、悪魔城ドラキュラやグーニーズより上にゴエモン)、ボイスノートというアンケート会社のモニター登録者という一時フィルターによる差に加えてpush型とpull型の違いもあるかもしれませんね。
(pull型だとゲーム好きな人しか回答しませんから)
かなり当時のゲームユーザー像からはかけ離れた結果が他でも出てますねw