オッパイを隠す謎の白い光を『高橋名人の冒険島』に見た!w

謎の白い光とは、言うまでもなく深夜帯のアニメで丸出しになっているはずの女の子のオッパイの先端を隠すために現れるナゾの光のことである。

これが実は1986年の『高橋名人の冒険島』にあったというお話だ。

話はBEEPさんの特典ペーパーに文章を書かないといけないのと、ファイルの整理も兼ねてもらった証言を整理していた時、桜田名人からもらった証言のある個所が気になったことから始まる。

■桜田名人
私は開発と名人の二足のわらじ状態でしたので、両方知っている部分があり、イベントやメディアで言っていいこととダメなことの確認が意外に多くありました。(中略)冒険島のパッケージの女性キャラの胸隠し問題(中略)など、実情と建前と広報用情報を使い分けてました。

冒険島のパッケージといえば、言うまでもなく松下進先生の作品だけど、胸隠し問題…?と、不思議になりパッケージを調べたら…ありゃ???

『高橋名人の冒険島』のパッケージより

なんと、謎の高橋名人マークでティナ姫の体が隠されている。

なんてことだ!

これは明らかにティナ姫体隠し問題ではないか!
と、気になって調べ始めた。

実は『高橋名人の冒険島』は名人人気の全盛時代の作品なので、ものすごくこのイラストは流用されて様々な商品に使われているのだ。
そしてわかったのが、ともかくあらゆる手段でティナ姫の体は隠されているということだった。

上段左からパッケージ、攻略本の特報、攻略本表紙、シングルレコードジャケット。下段左からマグネットステッカー、MSX版パッケージ、ファミコンマニュアル、海外版

ともかく執念深く隠している…確かにこりゃあ問題にしてたんだななぁと思いながら調べていたところ、なんとこれについて高橋名人のブログにいきさつが!

松下さんに私を書いて貰うと、こんな感じになるのか?というのも分かって、とても嬉しかったのですが、当時の工藤社長が、ある一点を問題視したのです。
それはティナの胸部分が、母親にどう見えるのか? という部分でした。
丁度コロコロコミックのファミラジキャンプの時だったので、編集長や関係者で一晩話しをしたのですが、社長は納得せずでした。まさか松下さんに変更してくれという事も出来ない時期だったので、その問題になっている部分にマークを入れたのです。

https://ameblo.jp/meijin16shot/entry-12418937376.html

なるほどなあ…
ただ、修正を見た限りではオッパイより社長が気にしたのは股間っぽいんだけど、そこらへんはもう30年以上も前の話だし、一番精度が高いのは名人の証言だろうから真相はわからずじまいということになるだろう。
という1986年の謎の光の話だったわけなのだけど、これについてツイートしたら松下君がとんでもないことをツイートした。

「バツ&テリー 魔境の鉄人レース」はパッケージにも広告と同じキャッチが入っててたいへん不自然なんですが、大島先生がヒロインの胸を丸出しに描いてしまったからで、僕は「ティナ現象」と呼んでました(笑)

ええええ、なんだってー!
マジかよと思っていたら、フォロワーの方から「大島やすいち先生の公式ホームページにありました!一番下のアイコンをクリックで見れます!」
というわけで調べ見たら…

確かに疑いもなくオッパイ丸出しなのであった。大島先生…w

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4件のコメント

  • 一昨日ツイートしましたが、ファミコン必勝本だと謎の光的なものはなかったです。
    https://pbs.twimg.com/media/E2ZFohxVUAYMtkB.jpg
    ↑の1986年9月号だけではなく、翌10月号でも一切隠されてなかったので、
    ハドソンからは元のイラストを送った上で、実際の対応は各出版社に任せる、
    あるいは個別に協議するという形だったのでしょうか。
    ファミコン必勝本はコロコロやファミマガよりは確実に対象読者層が年上ですし。

    バツ&テリーの方は発売予定リストに記載があったのみで、紹介・攻略記事は皆無でしたw

    • おおー! なるほど!!!
      間違いなく出版社ごとに任せた感じですねw

  • 昔も今も「ちょっとした」肌の露出程度で騒ぐ頭の固い親御さんは一定数いるし、
    下手すればハドソン及び高橋名人のイメージ悪化の可能性も有るので、止む無し
    な処置だったのでしょう。難儀な話です。

    ちなみにウチの親ならこのレベルでギャーギャー言いません。

  • ちょっと露出が有る程度で騒ぐ親御さんは一定数いるので仕方なかったかも。
    下手すればハドソンや高橋名人のイメージ悪化にもなるかも知れませんし。

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