続・PCエンジン版『ダーウィン4078』の数奇な運命

facebookでの展開からいろいろわかったPCエンジン版ダーウィン4078の話の続き。
「ショーでCDROM版として参考出品されていた」って話の続報…というか、自分の記憶は「ダーウィン4078のCDROM版がハドソンから参考出品されたことがある」で、そうしゃべったのが実はこの話のはじまりだった。
これがtwitterでちょっと情報が増えたので、続きとして書いておきたい。


この『ダーウィン4078』は、セガのお友達や、いろんな人が妙にこだわっているのだけど、中でも一番拘っていたのが、M2のボスこと堀井君で、少し前ツイッターでこんなことをつぶやいた。

この画像をどこから探してきたのかは知らないのだけど、この画像の答えは明らかで、下。

右は『ダーウィン4078』の唯一の移植、MSX2に移植されたハドソンの『ダーウィン4078』だ。どう見たってバッチリ。
ただし、左の画像は、MSX2版ではなく、最初に書いたプロトタイプPCエンジン版の『ダーウィン4078』がショーに出展されたバージョンなのは間違いない。
なぜなら、まずPCエンジン版のプロトタイプに移植された『ダーウィン4078』が作られており、それがショーに出展されたことがあるのは明らかだ。
そして、仮に自機や敵が単色やMSX2の制約を受けていれば、いくらなんでも僕や他の人でも覚えているはずなので、そうではないのもほぼ間違いない。
なので、論理から、これは「プロトタイプ版PCエンジンになんかCDROM周りのモノをぶらさげたハードなのだろう」と想像できる。
ではこれが出展されたショーはいつなのか?

M2の松下君の提供なのだけど、この『ダーウィン4078』が出展されたのは、87年5月のマイコンショー。PCエンジン発売の数ヶ月前、PCエンジンCDROMの発売の1年半前。まさにハドソンが本格的な研究を始めた瞬間のあたりだ(そして僕がハドソンに企画を出すあたりということになる)。
ところが、これを作ったのを見ていたはずの人たちが、誰一人、テスト版『ダーウィン4078』のさらにCDROM版(たぶんCD音源で曲を鳴らしていたバージョン)を覚えておらず、現時点では誰が作ったのか、どこで作ったのか(たぶんハドソン東京のハード部門と思われる)は、残念ながらわからない。
もう少し、追いかけてみたいと思っている。

余談だがMSX2版のBGは下手をすると、前回の記事で書いたプロトタイプPCエンジン版ダーウィンのBGそのものではないかと疑っている。
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