ゲーム史

バイオハザード(2) ゲームの話

バイオハザード(2)

■1991年 "Alone In The Dark"の登場 キングスクエストスタイルが完成して長い年月が経ち、アメリカではすでに主流のひとつとなり、アドベンチャに第三者視点が普及した状態になり、さらにパソコンでは3Dポリゴンでなんとかゲームを作ることが可能なレベルに達した1991年。 アドベンチャ界…
バイオハザード(1) ゲームの話

バイオハザード(1)

「バイオハザード」は1996年にプレイステーション1(以下PS1)で発売されたソフトである。 当初は25万本ほどの販売だったが、徐々に売上を伸ばし、ついにはPS1最初のミリオンセラーソフトとなり、カプコンを代表するシリーズの一つとなった作品である。 どこかの少年マンガ「バイオハザードを作った男たち」…
ドラゴンクエスト1(3/終) ゲームの話

ドラゴンクエスト1(3/終)

前回は習作に近いドラクエ1だが、その中に強烈なオリジナル要素があり、それが死の概念の扱い方だという話を書いた。 ドラクエ1以前はRPGの死には2種類あり「死んだらキャラクタが消滅する(ウィザードリィなど)」と「死んだら最後のセーブまで巻き戻る」で「おお XX しんでしまうとは なさけない おまえに …
ドラゴンクエスト1(2) ゲームの話

ドラゴンクエスト1(2)

(1)でいきなり大チョンボ。スーパーハイドライドじゃなく、ハイドライドスペシャルっす。 ということで、パート2。 前回で書いたとおり、パソコンではRPGが中心にのし上がりつつあった時代、そして「なんとかファミコンでもRPGがプレイ可能だ」と認識された時代を背景として『ドラゴンクエスト1』はファミコン…
ドラゴンクエスト1(1) ゲームの話

ドラゴンクエスト1(1)

実は発表するあてもなく、ゲームについて書いている文章がたまっているので、それをブログにでもアップしていくかという試み。一時「XXなゲームライフ」って同人誌を作っていて、それの延長上みたいなもの。 調査が甘く、記憶に頼って書いているところがあるので、間違いなどがあるかも知れない。 もし、そういう間違い…
PCエンジンの開発システム(補足2) PCエンジン

PCエンジンの開発システム(補足2)

質問に答えをコメントしてたんだけど、それだと読みづらいし、書きたいことも書ききれないので、一つの記事になると思うものをまとめておくことにした。 20年も前のゲームマシンの開発環境のこと書いて、思い出すのに一生懸命になるとは想像もしてなかったw なお、コメントされた方の名前は今回は省略させていただくこ…
PCエンジンの開発システム(DF) PCエンジン

PCエンジンの開発システム(DF)

というわけで、前のアーティクルで書いたとおり、今回はDFの話。 ところで、ちょっと聞かれたのでここに載せておくけれど、ハドソン全科の小冊子の表紙はこれ。 どこにも月刊PCエンジンとは書いていないのだけど、どうして小学館と思ったかというとレイアウトが徳間のPCエンジンファンでも角川のマル勝PCエンジン…
PCエンジンの開発システム(写真) PCエンジン

PCエンジンの開発システム(写真)

僕の古くからの知り合いに飛田さんという人がいる。 今でもハドソンにいる人で、有名なところでは桃太郎伝説などのさくま先生の一連のシリーズを手がけている天才肌のプログラマーなんだけど、この人が約20年前に発売された『月間PCエンジン』の付録の『ハドソン全科』(1990年初頭と思われる)がたまたま発掘され…
Kenさんのこと ゲームの話

Kenさんのこと

ふと思い出したので、忘れないようにメモっておいたTwitterでのつぶやきのまとめ+追加したエントリ。僕がはじめて就職した会社に、Kenさんという人がやってきた。最初の会社の提携会社から出向、今で言う派遣の形でやってきた人だった。もちろん本名は覚えているけれど、ここではKenさんとしておく。少なくと…
PCエンジンの開発環境(CDROM篇) PCエンジン

PCエンジンの開発環境(CDROM篇)

PCエンジンの牧歌的なROM開発の時代は1988年の年末に終わり(もちろん開発は1988年には始まっていたので開発者にとっては88年半ばからだけど)、CDROM時代に入っていく。 では、そのCDROMの開発機はどうなっていたかというと上のとおり。Hu7とは別に、もう一個Hu7CDという新しいパッケー…