2017-09-17 Sun [ 昔のこと::ハドソン関係 ]
天外1、天外Ⅱでスタッフだった荒井君(Ⅱでは僕も仕事をしている)という人がいるのだけど、彼がとてもいい追加情報をくれたので、ちょいと追加しておきたい。
新人研修の時に中本さんが7UPは南米でスプライトより売れてるから付けたと豪語してたのを覚えています。
この手のネーミングセンスは微妙なものは多かった気がするけど…
PC-Eの開発機は"弁当箱"だったし、CDROM開発用のオプションは"おかもち"だし、CDROMのHDは"墓石"、"墓石2"、"骨箱"。
スーファミは"ガンダムの足"、N64は"タンス"。
もう中本さんのセリフに思わず「エーッ」って笑っちゃったのだけど、それはともかくとして。
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この手のネーミングセンスは微妙なものは多かった気がするけど…
PC-Eの開発機は"弁当箱"だったし、CDROM開発用のオプションは"おかもち"だし、CDROMのHDは"墓石"、"墓石2"、"骨箱"。
スーファミは"ガンダムの足"、N64は"タンス"。
もう中本さんのセリフに思わず「エーッ」って笑っちゃったのだけど、それはともかくとして。
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2017-09-10 Sun [ 昔のこと::ハドソン関係 ]
そもそもの話はM2のほりい社長の何気ないこのツイートを見たとき始まった。
PC ENGINEのCRTC(この呼び方でいいのかは不明)はかなり自由度高いっぽくて、当時から興味あった。 ナムコのゲームとかの縦長画面コマンドとか。
ハドソン社内ではCRTCではなくVDPでもなく、もちろんGPUでもなく、何と呼ばれていたのかというと…「7up」。
あの炭酸飲料の7upだ。
普通の人は「ハ?」と思うのだろう。
これが本当だから困るのだけど、PCエンジンのチップそれぞれ、CPU、VDP、カラーコントローラの3つのチップは全部飲み物の名前がついていたのだ。
■HuC6280 = Dr.Pepper(ドクターペッパー)
これがCPU。
■HuC6270 = 7UP(セブンアップ)
これがビデオチップ
■HuC6260 = 鉄観音(てっかんのん)
これはカラーコントローラ。ウーロン茶の名前がついていた。
と、こんなぐあい。
しかもソースコードでも、この名前を使っていた。
例えば "sta HI7UP" なんて具合だ(僕ももちろんこう書いていた)。
そのうえ、これはサードパーティに提供されていたサンプルでもこう書かれていたので、みんな不思議に思いながら使っていたらしい。
ではなぜこんな名前がついたのか?
僕も考えてみれば聞いたことがなかった。
こんな時にはもちろん言うまでもなくfacebookで作った本人たちに聞くに限る。
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PC ENGINEのCRTC(この呼び方でいいのかは不明)はかなり自由度高いっぽくて、当時から興味あった。 ナムコのゲームとかの縦長画面コマンドとか。
ハドソン社内ではCRTCではなくVDPでもなく、もちろんGPUでもなく、何と呼ばれていたのかというと…「7up」。
あの炭酸飲料の7upだ。
普通の人は「ハ?」と思うのだろう。
これが本当だから困るのだけど、PCエンジンのチップそれぞれ、CPU、VDP、カラーコントローラの3つのチップは全部飲み物の名前がついていたのだ。
■HuC6280 = Dr.Pepper(ドクターペッパー)
これがCPU。
■HuC6270 = 7UP(セブンアップ)
これがビデオチップ
■HuC6260 = 鉄観音(てっかんのん)
これはカラーコントローラ。ウーロン茶の名前がついていた。
と、こんなぐあい。
しかもソースコードでも、この名前を使っていた。
例えば "sta HI7UP" なんて具合だ(僕ももちろんこう書いていた)。
そのうえ、これはサードパーティに提供されていたサンプルでもこう書かれていたので、みんな不思議に思いながら使っていたらしい。
ではなぜこんな名前がついたのか?
僕も考えてみれば聞いたことがなかった。
こんな時にはもちろん言うまでもなくfacebookで作った本人たちに聞くに限る。
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2017-09-06 Wed [ ゲームについて::理屈のこと ]
電ファミに連載している…と言っていいのかわからないけど、ゲームデザインのロジックの話の4回目を読んだ知り合いからちょっとした質問が飛んできた。
そんな曖昧なことではなくて、明快に理由がある、というのをtwitterにぱっと書いたけれど、もうちょっとちゃんと説明しておこうと思って、ここに説明を残しておく。
クリア時間をNとして、データ量がRとする。
とするとR/Nが1時間あたり割り当てられるデータ量になり、これがゲーム内で使える平均量。
ファミコン時代には20時間程度を標準的なクリア目標時間に設定していたので、Nは同じと仮定する(20-30時間程度でシングルプレイをクリアするというのは今でもおかしい設定ではないので、この仮定はおかしくない)。
とすると、現在のR>昔のR なのは明白なので(ちょっとしたダウンロードゲームがCD1枚より大きいのが当たり前のご時世だ)
『昔の方が1時間あたりに使えるものが少ない』
= 繰り返しが増える(同じ敵・同じ場所で戦う時間が長くなる)
= RPGなら一回の経験値が少ない&レベルの上りが遅い
= 無理すると死ぬ
= 難易度が高い。
狭いマップと広いマップなら、広いマップに沢山のデータを置いた方が難易度の上昇曲線は押さえられるということだ。
これが一個めの理由。
2個めの理由は以下。
これは一個めの理由と重なっているけれど、意味が少し違うパラメータのレンジの問題だ。
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そういえば、記事の中でちょっと疑問に思った。プレイヤーのRPGの実力はゲーム慣れして上がる一方のはずなのに、なぜ「ドラクエ2は現在の基準からすると難易度が高い」のか。まあ戦闘バランスの問題だと思うのだけど、RPGにプレイヤーが慣れた結果、慎重さを失った、とかなのかなあ
そんな曖昧なことではなくて、明快に理由がある、というのをtwitterにぱっと書いたけれど、もうちょっとちゃんと説明しておこうと思って、ここに説明を残しておく。
クリア時間をNとして、データ量がRとする。
とするとR/Nが1時間あたり割り当てられるデータ量になり、これがゲーム内で使える平均量。
ファミコン時代には20時間程度を標準的なクリア目標時間に設定していたので、Nは同じと仮定する(20-30時間程度でシングルプレイをクリアするというのは今でもおかしい設定ではないので、この仮定はおかしくない)。
とすると、現在のR>昔のR なのは明白なので(ちょっとしたダウンロードゲームがCD1枚より大きいのが当たり前のご時世だ)
『昔の方が1時間あたりに使えるものが少ない』
= 繰り返しが増える(同じ敵・同じ場所で戦う時間が長くなる)
= RPGなら一回の経験値が少ない&レベルの上りが遅い
= 無理すると死ぬ
= 難易度が高い。
狭いマップと広いマップなら、広いマップに沢山のデータを置いた方が難易度の上昇曲線は押さえられるということだ。
これが一個めの理由。
2個めの理由は以下。
これは一個めの理由と重なっているけれど、意味が少し違うパラメータのレンジの問題だ。
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2017-08-30 Wed [ Ysを作った頃 ]
うーぱーぐらふぃっくすって同人ハードのデモに『イースⅠ・Ⅱ』が使われていた。
たまたまRTで流れてきて、それを見てエミュレータでプレイされると実機とタイミングが違い、結果として演出が壊れていて
さて、話は(信じられないことに)28年前に北海道ハドソンで『イースⅠ・Ⅱ』を作っていたときになる。
『イースⅠ・Ⅱ』 のビジュアル、今でいうムービーのようなものはだいたいゲームの中で出てくる順に作っていた。
と、まあこんな順だ。
全部最後でコマゴマと修正したりいじったりはしていたけれど、基本的な作業はこんな感じだった。
ところで当時はサンプリングされた圧縮音源を鳴らしながら、データを読み込む、今でいうストリーミングのようなものはカケラもない。
だからCDDA(CD Digital Audioの略。いわゆるCD音源)を鳴らしてアニメやったりゲームやったりするのはメモリの端から端までデータを乗っけて、音に合わせてプログラムされた紙芝居をやったり、それともゲームを遊んでもらう息止め競争のようなもので、どう考えてもマトモとは思えない作り方だった。
だけど、CDROMの絶対的な強みはCDDAと掃いて捨てるほどある容量で、弱点はクソ遅いアクセスだ。
そしてアクセスは出来るだけない方がいいのだから、この作り方は絶対に間違ってないと思っていた。
まあ、そんな方針を立てて作っていたタイトルパートは、64KB(メインメモリ)+64KB(ADPCM)のメモリに全データを目いっぱいに載せてヒイヒイ言いながら作っていたのだけど、これが6月末ぐらいに出来(6/28版ではほぼ出来ている)、まあいろいろ工夫するとなんとかなった。
そして、次にオープニングを作り始めたとき、結構メモリきついと(いやずっとキツいと思ってたけど)思い、キレいだったはずのメインコードを縮めまくって、ヒイヒイ言いっていた。
最後にはあまりにメモリがなくて、ほとんど一個一個のアニメーションに専用のコードになっていったので、なんのために最初キレイいなシステムを作ったんだよと思ってしまうが、それはともかく、オープニングですでに不吉な予感がしていたけど、インターミッションは最初の二つとはケタの違う難易度で「もうムリ!」な代物だった。
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たまたまRTで流れてきて、それを見てエミュレータでプレイされると実機とタイミングが違い、結果として演出が壊れていて
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
となったので、チョロっと書いておきたい。さて、話は(信じられないことに)28年前に北海道ハドソンで『イースⅠ・Ⅱ』を作っていたときになる。
『イースⅠ・Ⅱ』 のビジュアル、今でいうムービーのようなものはだいたいゲームの中で出てくる順に作っていた。
・タイトルパート(3-6月頃)
・オープニング(6-8月ごろ)
・インターミッション(7-9月頃・これは1と2の間に入るデモ。パソコンのイース2のオープニング)
・エンディング(9-10月頃)
・スタッフロール(10月頭)
・オープニング(6-8月ごろ)
・インターミッション(7-9月頃・これは1と2の間に入るデモ。パソコンのイース2のオープニング)
・エンディング(9-10月頃)
・スタッフロール(10月頭)
と、まあこんな順だ。
全部最後でコマゴマと修正したりいじったりはしていたけれど、基本的な作業はこんな感じだった。
ところで当時はサンプリングされた圧縮音源を鳴らしながら、データを読み込む、今でいうストリーミングのようなものはカケラもない。
だからCDDA(CD Digital Audioの略。いわゆるCD音源)を鳴らしてアニメやったりゲームやったりするのはメモリの端から端までデータを乗っけて、音に合わせてプログラムされた紙芝居をやったり、それともゲームを遊んでもらう息止め競争のようなもので、どう考えてもマトモとは思えない作り方だった。
だけど、CDROMの絶対的な強みはCDDAと掃いて捨てるほどある容量で、弱点はクソ遅いアクセスだ。
そしてアクセスは出来るだけない方がいいのだから、この作り方は絶対に間違ってないと思っていた。
まあ、そんな方針を立てて作っていたタイトルパートは、64KB(メインメモリ)+64KB(ADPCM)のメモリに全データを目いっぱいに載せてヒイヒイ言いながら作っていたのだけど、これが6月末ぐらいに出来(6/28版ではほぼ出来ている)、まあいろいろ工夫するとなんとかなった。
そして、次にオープニングを作り始めたとき、結構メモリきついと(いやずっとキツいと思ってたけど)思い、キレいだったはずのメインコードを縮めまくって、ヒイヒイ言いっていた。
最後にはあまりにメモリがなくて、ほとんど一個一個のアニメーションに専用のコードになっていったので、なんのために最初キレイいなシステムを作ったんだよと思ってしまうが、それはともかく、オープニングですでに不吉な予感がしていたけど、インターミッションは最初の二つとはケタの違う難易度で「もうムリ!」な代物だった。
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2017-08-20 Sun [ ゲームについて::理屈のこと ]
モバイルのゲームの大半はサービス、すなわち今のゲームは遊園地のようなもので、毎日のサービスとして運営されている。
この環境の中でユーザーに対する作り手の最大の裏切りとは何か?
ゲームのサービスが終了することだ。
運営シクろうが、メンテでトラぶろうが、バランスミスってイベントで大失敗しようが、サービスが継続できれば、それを取り返すことが出来るが、サービスが継続できなければ終了だ。
だからユーザーに対する最大の裏切りは、ゲームのサービスが終了することになる。
そしてゲームがサービスを続けられるために必要なのは利益だ。
というわけで、普通の人は嫌う、お金の話に集中したことをしばらく書いてみようというわけだ。
まあ、あまり立ち入ったことを書いてもしょうがないので、基本の基本程度だけど、この基本がわかっていない人も多いってのが最近わかってきたので、書いてみるってこと。
では利益とは何か?
ということになる。
経費と言われてぱっと考えると
●直接開発費
サーバーやクライアントの開発費。もちろん回収しなければいけない。更新費用などは一般には運営費用に入れると思う。
●サーバー費用
一般に売り上げの10%以下が適正とされている…と尊敬するプロデューサーに教えてもらった。
●運営の人件費
実はこれはシャレになっていない。今のスマホゲームでは、平均的には最低でも内部に10人程度は必要になっていると思う。
つまり一人頭100万/月のざっぱ計算で月に1000万ぐらいは最低かかってしまう。ちなみに雑な内訳は下。
・サーバー=1~2
・クライアント=2~4
・ゲームデザイナー=2~4
・プロマネ=1~2
・アーティスト=2(内部)
・アーティスト外注多数
あと、それ以外にもスマホではたいていプラットフォーマーにむしられる30%があったり、IPものだったら、IPを卸してくれているところにX%払ったりとか、イロイロとお金は必要なのだけど、ともかくこれらをまとめて「経費」と呼んでおく。
というわけで本番。
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この環境の中でユーザーに対する作り手の最大の裏切りとは何か?
ゲームのサービスが終了することだ。
運営シクろうが、メンテでトラぶろうが、バランスミスってイベントで大失敗しようが、サービスが継続できれば、それを取り返すことが出来るが、サービスが継続できなければ終了だ。
だからユーザーに対する最大の裏切りは、ゲームのサービスが終了することになる。
そしてゲームがサービスを続けられるために必要なのは利益だ。
というわけで、普通の人は嫌う、お金の話に集中したことをしばらく書いてみようというわけだ。
まあ、あまり立ち入ったことを書いてもしょうがないので、基本の基本程度だけど、この基本がわかっていない人も多いってのが最近わかってきたので、書いてみるってこと。
では利益とは何か?
■利益 = 売り上げ - 経費
ということになる。
経費と言われてぱっと考えると
●直接開発費
サーバーやクライアントの開発費。もちろん回収しなければいけない。更新費用などは一般には運営費用に入れると思う。
●サーバー費用
一般に売り上げの10%以下が適正とされている…と尊敬するプロデューサーに教えてもらった。
●運営の人件費
実はこれはシャレになっていない。今のスマホゲームでは、平均的には最低でも内部に10人程度は必要になっていると思う。
つまり一人頭100万/月のざっぱ計算で月に1000万ぐらいは最低かかってしまう。ちなみに雑な内訳は下。
・サーバー=1~2
・クライアント=2~4
・ゲームデザイナー=2~4
・プロマネ=1~2
・アーティスト=2(内部)
・アーティスト外注多数
あと、それ以外にもスマホではたいていプラットフォーマーにむしられる30%があったり、IPものだったら、IPを卸してくれているところにX%払ったりとか、イロイロとお金は必要なのだけど、ともかくこれらをまとめて「経費」と呼んでおく。
実際にはこの手の計算はエクセルの複雑怪奇な予測シートに数字を入れて「ムガー!」とか暴れることが多いのだけど、そんなシートを見る人はそうそう沢山はいない。
というわけで本番。
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