CALENDAR
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
<<  2024 - 04  >>

PROFILE
同人誌 電子書籍版
Re:ゼロから始める
ゲームシナリオ


ライトニング伝説


さよならハドソン


ドラクエとFFと
ToHeart


誰得ゲームライフ


ときめきメモリアル
の時代

イースI・II製作メモ

頒布ページ
LINKS
NEW ENTRIES
CATEGORIES
COMMENTS
    イースⅠ・Ⅱ通史(3):『リグラス』から『ロマンシア』
  • タムロ (02/03)
    イースⅠ・Ⅱ通史(1):PC88MkⅡSRの発売
  • tamuro (01/05)
  • おお! (01/03)
TRACBACKS
OTHERS
SEARCH BOX
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん
DESIGN BY
ブログンサポート

大魔界村、開発当時のエピソード(1)

突然思い出したので、メモとして残しておきたい。
僕が『イースⅠ・Ⅱ』をしゃかりになって作っていたとき、横で一生懸命作られていたのがスーパーグラフィックス用の『大魔界村』だったという話は何回か書いたことがあるけれど、大魔界村開発途中であった下らないエピソードを以下に残しておきたい。

1988-90年前半、ハドソンの風景(1)
スーパーグラフィックス版大魔界村のコト

■奇跡の魔法、サンダー
大魔界村ではためて発射できる魔法があるのだけど、これが役に立たないので有名だった。
だいたい魔法は金の鎧(鎧の2段階目)が必要で、おまけに溜め撃ちだ。
結構ためるのに時間がかかるうえに、魔法発射時に硬直があったり、それとも魔法の性能に問題がありすぎたりで、使い物になる魔法は短剣の分身だけだといわれていて、まあ魔法は役に立たないものとされていた。

さて、ある日の話になる。

開発者のS君が魔法のデバッグをしていて、貯めたまま、走り続け、ボスに入ったとき正しく動くかのテストをしていた。これはVRAM転送でBOSSが転送されるのもあり、そこでバグらないかの確認をしていたとの記憶がある。
「おーバグらない、バグらない、岩崎さん、魔法一発撃ちますよ!」
「アホだな、パキャーンとかいって飛ぶことになるぜ」
と、下らない会話をしながら、S君はシールダー(1面のボス)が頭を下げてきたタイミングに合わせて、魔法を発射した。
次の瞬間、シールダーは一撃で即死
ドキャーン。
「ええええええっ!」
僕とS君は、二人で声を合わせて驚愕の声をあげた。いかに1面ボスが弱いとは言え、まさか、サンダーの魔法の一撃でボスが死ぬとは思わなかったのだ。
そしてS君、慌ててソースを読み始めると、すぐに言った。
「岩崎さん! こりゃ死にますよ!」
「な、なんで死ぬの?」
「サンダーの魔法は、当たり判定が3方向に出るんですけど、根元のところまで判定があるので、食い込むように当てると、一撃でダメージ出るんですよ」
「す、すげえええええ…」

それからというものS君は、様々なボスを相手に魔法をテストしまくり、あっというまに魔法でボスを片付けるパターンを作り出していったのである。

なお溜め撃ちはR-TYPEの波動砲で決定的にカッコイイ形でゲームの世界で使われるようになり、この当時は大ブームだったので、溜めて魔法というのは、全く間違っていないのだけど…ゲームとの相性が悪すぎたと思うのだ


|| 21:14 | comments (0) | trackback (0) | ||

このエントリーをはてなブックマークに追加