PCエンジン版『ときめきメモリアル』のアフレコの日時

2025/3/13に開催された『ときめきメモリアル』30周年記念のファンミーティングに行ってきたのだけど、そこで聞いた話で最初のPCエンジン版の『ときメモ』の声優さんのアフレコがいつ行われたのか、正確に把握できたので、メモ代わりに残しておきたい。
さて『ときメモ』はそもそも1993年の年末商戦に発売予定だった作品なのだけど、これが延期されて1994年5月27日に発売されることになる。
すでにPCエンジンは斜陽のハードでコナミは93年末で撤退予定だったのを、約半年開発が延長されたというのがその内幕。
この延期については、ASUTYは「本当に土下座をして延ばさせてもらった。本当に土下座したからね」と、飲み会で何度も言っていた。
ここらへんは当時のコナミでプロジェクトをクローズしようとしていた人の証言と、内容がかなり食い違うのだけど、どちらを信じるべきかというと僕はASUTYだろうと思っている。
あと、上記のインタビューでは開発期間を2年半とか書いているのだけど、僕が聞いている話は1年だ。
ASUTYたちが92年末の『グラディウスⅡ』を作った後、もうPCエンジンのソフトの売り上げは芳しくないということで撤退をすると決定される。それと並行してなのか、それとも違ったのかはあいまいなのだけど「好きなソフトを作らせてやる」というので開発がスタートしたのが『ときメモ』だ。
どう考えても2年も開発していない。
と、そんな余談はともかく93年末に発売するつもりなら、夏ごろにはアフレコしてないと組み込みが間に合わないと考えるのは当たり前だ。
だから、そのころに音声は録音されていたのだろうとは思っていたのだけど、正確な証言がなかった。
ところがそれが今回のファンミーティングでポロっと飛び出したのだ。
それはアフレコの時の思い出で、初代のアフレコは8月だったのだけど、台風がやってきたなかで録音したので大変だったという証言がポンと出てきたのだ。
台風だって!?
と調べると、8月の間に現れた台風は、7,8,9,10,11,12号。
そのうち、東京に影響があった台風は11号。台風がやってきたタイミングは8/27。
そして演者の方によると数日間、録音は行われていて、「台風の前の日」、「台風の当日」、「台風の後」の3日があったのは間違いなかったので、逆にいえば、8/26,27,28に収録が行われていたのは間違いない、とわかったのだった。
開発史についての簡単なメモだった。