『ハドソン伝説4』補足、CD-ROM開発システムの野沢ボックスの画像が見つかった

『ハドソン伝説4』を書く上で、どうしても見つけたかった写真があった。
それが野沢さんの設計によるCDDA変換BOXだった。
上の図の赤い箱がソレ。
自分の記憶では金属の箱でCDへの出力とアナログからCDDAのデジタルにコンバートするための入力がついていて、あとSCSIが98側から出ていて、それをぶっ刺し、箱からPCエンジンの開発機の上に繋ぐIFU-30の開発機用のバージョンに接続する…と、覚えていたのだけど、ともかく写真がなかった。
自分の持っている手持ちの雑誌には1枚の写真もなく、またインターネットを探し回っても見つからない。
どうしようもなくて、とうとう諦めて、その写真はなしで『ハドソン伝説4』はコミケで出ることになった。
それで1週間もしないうちに、ゲーム史関連で見つからない『天外Ⅱ』の情報があり、気になって検索したら動画の欄に僕のインタビューが出た。
「ああ…」と無視しようとして、ふっと見ると僕の横に開発機の画像がある!
そりゃそうだ、市ヶ谷にあった天外開発部屋では僕の横に開発機あったわ!
なんてこったい! と慌てて動画を見ると、なんとかかんとか人に説明できるレベルでの画像があった。
ここに、野沢さんの設計による『変換ボックス』と、それが繫がったCD-ROM開発システム全体を解説したい。
画像を説明した青のボックスが開発機に関係するハード。緑が接続ケーブル、そしオレンジ色が関係ないものだ。
まず右に見えるCDエミュレータ用98が実際のCDのシミュレーションを行っている。そして、この98から出た、画面には映っていないケーブルが野沢製CDDABOXに繋がっている。
この野沢製CDDABOXから出たSCSIのデータとオーディオデータが「変換ボックスからのSCSIケーブル」で接続される。そしてこのケーブルのデータがさらに変換されてIFU変換ケーブルで、最終的にIFUに入り、PCエンジンCD-ROMのフリをするようになっていた。
またIFUの上に積まれているのは辻野さんのコンテをまとめたルーズリーフ。
松田君が積むフロッピーディスクの箱は「現在作業中のビジュアルのデータ」をやりとりするための箱だ。当時はネットワークがなかったので、アーティストからこのようにフロッピーの形でやってくるものだった。
全く不思議な偶然で見つかる物である。
この開発機やCD-ROMの開発とソフトについて書いたのが『ハドソン伝説4』。
夏コミの新刊でした。
●BEEP→特典ペーパーつき


●とらのあな


●メロンブックス


2件のコメント
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ハドソン伝説4、本日無事ゲットできましたー・・・一斉閉店間近のとらのあな店舗で(泣)
年内には発売されるであろうイース通史4やハドソン伝説5をどこで買ったらええんじゃろう・・・
あと天外魔境メインだったので表紙は綱手ちゃんの方が良かったですー(BEEPさんのペーパーの可愛いコト・・・)
あと今回サイコーにいいタイミングで捜していた写真が見つかりましたが
今はなきハドソンの社内風景とかあれば今後のハドソン伝説でもっと収録して欲しいです
例えば岩崎さんが毎日寝泊まりしていた寝袋姿の写真とかどなたか残していないんでしょーか?
天外メインなのはわかっていたんですが、ツナデがちょっとナニなキャラなのでw