ニュージーランドのステーキはうまいのか!?

ニュージーランドについて2ヶ月が経った。
つまり、ゲームロフトのスタジオデザインディレクターとかいうものになって2ヶ月過ぎたってことだ。
正直に書くと、最初の2週間は勤まるのかと思ったぐらいだった。
アジア・オセアニアのマネージャーに「ニュージーランドスタジオのリードゲームデザイナーに就任しない?」と聞かれ「いいよ」で就職したのはいいけれど、一度も行った事がない国で、韓国で使っていたとはいえ錆びついてしまっている英語で仕事をしろって話だ。自信があるわけない。
このやばいだろーなって予想は当たり前のように当たった。
誰も知らない会社。日本語喋るのは自分ひとり。英語はさび付いてる。当然コミュニケーションがきつい。
さらに仕事の流儀が分かっていない。当たり前だけど、会社ごとに流儀は違う。だから、細かいところでどうしたらいいかわからない。しかも複数のプロジェクトがかなり進んでいる状態で入って、ゲームデザインのスタッフの能力もメンツも把握も出来ないまま仕事をしているのだから、ますます分からない。
本当にきっついなーと思っていたのだけど、理解ある上司・同僚・部下(!)に助けられ、なんとかなるかもと思い出したのが3週間あたり。1ヶ月を過ぎたあたりで「ああ、まあなんとかなりそうだ」と思うようになった。
ちなみに右の写真は今、バス停留所に貼ってある「ドラゴン・タトゥーの女」のポスター。なんだかカッコ良かったので、なんとなく写真を撮ったw


じゃ、今はどうなのよというと…仕事はめっちゃくちゃ面白い。
ともかくゲームロフトは、図体(ゲーム世界で1・2を争うサイズの会社)の割には、恐ろしく身軽で、日本の企業でありがちな稟議書だのなんだのといった手続きがほとんどない。
それぞれの権限が非常にはっきりしていて、あっという間に物事は決まっていく。実際、ゲームを作り出すのも方針変更も何もかもがだいたい長い時でも2週間以下、普通はせいぜい2日もあれば、日本だと稟議書回して、ハンコ10個ぐらいつかれないとダメな話が決まってしまう。

もちろん、絶対に必要なもの、例えばゲームを作るうえでのしっかりした企画書は存在するけれど、誰がそれを許可するのかといった権限が極めてはっきりしているので、これを例えば稟議にかけたり、あれしたりこれしたり、って日本の役所的なところは全くない。また企画書に対するチェックは日本とは違う意味でスゴい

本当にビックリするスピード感なのだけど、でも、どこか僕には懐かしかったりする。
というのも、ゲームロフトで仕事をしていると、スタッフみんながイキイキしていて、ものすごく元気でって、こんな職場を僕は知っていると感じてしまう。
海外で、英語で仕事しているのだけど、二十数年前のハドソンに戻って仕事をしているような、そんな不思議な感覚になってしまう。
どうやら、僕は本当にゲームロフトが好きになりだしているらしい。
と、ここまでは前フリ。
で、このゲームロフトのメンバーで、初めてディナーというものに行ってきた。
2ヶ月も仕事してて、会社の金曜日のビールパーティとクリスマスパーティ以外で、初めての会社のメンバーとのディナーなんだから、日本との違いにビックリしてしまうわけなのだけど、それはともかく、行ったのはステーキハウスだった。
このステーキハウス、まず第一に、なんと肉を選ぶ。写真に撮ってきたのだけど、下みたいな感じで、イロイロな部位に分かれたステーキが並んでいる。ちなみにこの写真の直後にTボーンステーキとかまた積まれてたんだけど…それはともかくw

で、ここで自分で選んだ肉を皿に載せて、これは写真が撮れてないんだけど、でっかいステーキ焼くためのグリルがあって、そこで適当な焼き加減を指定して焼いてもらいだす。で、自分たちはサラダバーでサラダ取って、席に戻って話してると、焼かれたステーキがやってくる、という仕掛け。
焼いてもらった肉はこんな感じ。

これはTボーンステーキ。横の手(彼の身長は180センチ以上ある)のサイズやフォーク(日本とサイズは変わらない)から、肉のサイズを想像してもらいたいところ。
ぶっちゃけると、こんなにうまいステーキ、ちょっと食ったことがない…という代物だった。海外のステーキなので、サシは入っていないけれど(ちなみに僕はサシは否定派。やわらかいけどさー脂多すぎだよ)、肉はしっかりとやわらかくて、味が濃くて、もうね…唖然呆然のウマさでした。
というわけでANGUS STEAK HOUSE は予約する価値ありです、間違いなく!w
ニュージーランドに来たときには絶対のお勧めです。エエw

Twitterで何回か聞かれたので、ちょっと追記。
お値段はディナーで38ドル。1NZ$=約60円なので、2400円弱。NZでは高いほうだよ?w
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