PCエンジンGTのプロトタイプとガンヘッド

facebookでPCエンジンminiの話を共有して雑談をしていたところ、とんでもない話が久保久から出てきたのだけど、それについて書く前にちょっとまず久保久について。

久保久、本名は「くぼひさし」なのだけど、僕らの間では誰もそう呼ばず「クボキュウ」と呼んでいた。
この久保Qは元ハドソンのアーティスト。
『天外Ⅱ』で一緒に仕事した。
『天外Ⅱ』の山根・松田君と並ぶメインのアーティスト。ドット打つだけなら山根よりうまかったと僕は思っている。
んで、ハドソンに入る前には看板屋さんやってたらしい。

そしてある日。
facebookでPCエンジンミニから『ガンヘッド』が話題になった時、久保Qがとんでもないことを言い出した。
「ガンヘッドのパッケージを描いたのは私なんですよ」
エーッ!? というわけで、久保Qに聞いた話が以下。

■久保 久の証言
ガンヘッドのパッケージは今となっては、どういう経緯で私が描くことになったのか覚えてないのです(^^;
ただ植山さん(あのTHE功夫)の! から指示を受けたのは記憶にあります。
二つ返事でOKしました(笑)
レイアウトに関しては特に指示は無く、好きなように描いた気がします。(イラストボードにリキテックスで描きました)
完成した後に、なんか図面的なのが欲しいから、それも描いてくれと言われた適当に描きました。
そんなところですかね~。
原画は返して欲しかったのですが、どこかに行ったっきり行方不明ですな。
たぶん市ヶ谷の営業所のどこかに眠ってたとは思いますが、今はもう探しようもないですね…。

というわけで、久保Qが利器テックスで、アナログで描いたパッケージのイラストが上である。
また、証言に出てきた植山さんについては以下の3つの記事でも読んでおいてほしい。

ええええええ! と驚いてしまったのだけど、考えてみたら、そもそも当時は実質手描きか、それともモデルを撮影するなどしか方法がない時代だし、加えて書くと、当時のハドソンのパッケージって桝田さんがいきなり自分で手描きしてるところがあったりとかしたし、まあ時代だよなあ…とか、思っていたら、さらに久保Qはとんでもない話を始めた。

■久保 久の証言
全然関係ないのですが、GTのプロトタイプを作れ!と中本さんに言われて、GWを潰して松田くんとプラバンで箱作って、液晶とばらしたPCエンジンを組み込んでマックのクラシックみたいなモノを作りました。(色は薄いグレーだったかな?)
ちゃんと塗装もして中々の出来だったような…www

ゲーッ!? マジか!? というので「どんなん作ったんだよ!?」と聞いたところ、なんと、久保Q、イラストを起こしてくれた。
史上初公開、PCエンジンGTのプロトタイプはこんなんだったらしいw

久保QによるPCエンジンGTプロトタイプのイラスト

■久保 久の証言
中身の設計? はサウンドの高橋君(通称かっちゃん)がしました。
タミヤの一番厚いプラバンを2枚張り合わせて、内側にL型の金具で補強入れたりしました。
底板をネジ止めで、外れるようにしてます。
あ、スピーカーも付いてたような?あと電池で動いたような?www
そんなところですかねぇ。

なんてこったいと呆れていたら、そこに久保Qと一緒にGTのプロトタイプを作った松田君がコメントを!

■松田 泰一君の証言
少しでも小さく見えるように、角を丸める為にひたすらヤスリで削ってましたw

なんてこったいw

というわけで、ここで話題になった『ガンヘッド』が映画版権なので直接収録できず、タイトルだけが『Blazing Lazers』に変わった『ガンヘッド』が遊べるPCエンジンminiはアマゾン専売で発売中である。

Amazon | PCエンジン mini | ゲーム
PCエンジン mini

…ところで『Blazing Lazers』が入っているんだよねって話をfacebookでしたら、またまた久保Qが…

■久保 久の証言
そういえば、Blazing Lazersのタイトルも私が描きました!

なんてこったいw

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2件のコメント

  • GTのプロトタイプは、前面のカードスロット、PADの穴やつや消しグレー色あたりの特徴がGTよりその後に発売されたLTに近い印象を受けます。

    • もとのPCエンジンの基板がそのまま入っていますから、確かにGTというよりはLTの方に近い印象はありますよねw

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